【講座開催日】 平成29年5月3日


5月3日(水)憲法記念日の午後2時~3時半、生涯学習センター4階講堂において開催された。講師は国立新美術館主任研究員の本橋弥生氏。講座申込者220名に対し、参加者は200名であった。運営ボランティア参加者は9名。


                          

アルフォンス・ミュシャ(チェコ名はムハ、1860-1939)は27歳でパリに渡り、1895年パリにおいて、舞台女優サラ・ベルナールから依頼された芝居のポスター「ジスモンダ」で、大好評を博してアール・ヌーヴォーの旗手となった。花の繊細なデッサンを元にデザインをした、独創的なポスターであった。その後もサラ・ベルナールのポスター制作を続けるが、その他にも煙草用巻紙・シャンパン・自転車等の企業や商品広告、更に4点セットの装飾パネル等の作品を残して、パリで大成功をおさめた。


                           


1910年 50歳で故郷のチェコに帰国し、チェコのために17年間をかけて渾身の作品≪スラヴ叙事詩≫の制作を始めた。これは「スラヴ民族」の想像上の歴史を描いたもので、大きなものは610×810cm、小さなものでも405×480cmの大作である。本展ではこの幻の超大作を、チェコ以外では世界で初めて全20点を公開している。
今回の「ミュシャ展」はアール・ヌーヴォーの代表作と≪アラヴ叙事詩≫全20作という、全く作風の異なる2つの作品群を同時に見ることができる、絶好の機会であり見どころともなっている。

                           


NHK主催の展覧会関連講演会は毎回好評で、募集開始後すぐに200人に達するという。終了後も講師に熱心な質問が続いた。
                                                                                                                                                (糸井史郎)


        

生涯学習センター講座 ボランティア報告

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撮影現場↑