【講座開催日】 平成29年7月2・9・8月6日(各日曜日)
会    場 (7月2・9日研修室4、8月6日研修室1)       


   3回講座で開催された。受講者は延人数96名。応募者は51名(抽選で40名)
講師に髙梨真行氏(文化庁文化財部美術学芸課 文化財調査官)を迎えた。


                               

第1回目は古文書で見る村上水軍~海の大名・村上武吉の実力。 
第2回目は明智光秀書状~謀反人の実像~ 
第3回目は伊達政宗書状~独眼竜が持つ数寄者の顔~ 


                           

村上水軍は、海賊のイメージが強い。南北朝時代以降瀬戸内海の芸予諸島を拠点とした海の武士団として紹介。中でも厳島・第1次木津河口などの戦いを通して、能島村上氏の名前は全国に知れ渡り天文~天正期の村上武吉・元吉の時代に最盛期を迎えた。
この時、毛利元就が村上武吉の恩義にありがたいとの書状を出している。切り紙で丁寧に書かれている。明智光秀の出自は美濃の国の守護代名土岐氏の庶流で明智城を拠点とする武士である。光秀の書状は、きれいで素養のあることが伺える。なお、光秀の謀反については諸説あり、書状からは窺い知ることはできない。


伊達政宗の伊達家は中世鎌倉時代にはイタチ・イタデなどと呼ばれ、江戸時代を通してイダテとダテと混用今日にいたっている。政宗の実像は一般の豪快な野心家のイメージと専門家の見方はかなり異なる。資料に掲載した2通の書状の内判形少違候がそのまま送りますの書状は、政宗自筆と考えられる。戦国大名の数々の書状からその人となりが見えてくる。古文書は推測してひも解いていく面白さがある。先生の話から古文書に秘められた読み取りの面白さを知ることができた。


                              

受講者からは、
・パワーポイントの画像が説明と同時進行でしたので大変わかりやすかった。
・内容の充実した良い講座です。このような講座を引き続きお願いします。
など次回を期待する声が寄せられた。
                                                             (今野君江)


        

あだち区民大学塾講座 講座開催報告

中世古文書を読み解くⅣ -戦国大名の書状編-

好評のうちに終了しました

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