【講座開催日】 平成29年9月3・10・17(各日曜日)

   9月3・10・17日の各日曜日午後2時~4時に開催された。応募者63名・有料受講者56名・各回受講者は第1回53名・第2回48名・第3回44名・延べ145名であった。特に第3回は台風18号の影響で中止の可能性もあったが、前日にセンター所長と協議の上、センターの通常営業の方針に従い開催した。
講師は古代奈良・中世京都に次いで、今回締めくくりの近世江戸を担当して頂いた大沢正明氏。

                               

第1回「家康から家光へ」は
「江戸開府と町のインフラの跡を探る」として、1590年家康の江戸入府以後の道三堀や小名木川掘削・本丸等の改修・千住大橋架橋から日比谷入江の埋立・溜池・外堀・五街道の整備までの五次に渡る天下普請の様子と江戸始図による堅固な5連続桝形が説明された。更に当時世界で最高レベルの江戸の上水道の整備と江戸城新三十六見附が紹介された。

第2回「綱吉から吉宗へ」は、
「江戸文化の跡を探る」として、相撲・花火・食文化(鮨・そば・てんぷら・うなぎ)・花見・浮世絵の歴史をたどり、最後に北斎の「富岳三十六景」のうち千住の三景(武州千住・従千住花街眺望の不二・隅田川関屋の里)が紹介された。

第3回「家斉から慶喜へ」は
「幕末動乱の跡をさぐる」として、フェートン号事件からペリー来航・安政の大獄・大政奉還・戊辰戦争・江戸開城まで幕末のクライマックスを、取材に基づく豊富な資料を駆使して説明された。
3回を通じ江戸の町づくり・文化・政治体制の転換が写真を中心に時代を追って説明され、わかりやすい説明をして頂いたので、受講者の方の町歩きにとても参考になる講座であったと思われる。

                           

                              

アンケートの結果は「大変わかり易く面白い講座でした」「相撲・花火・花見・浮世絵の文化、大変興味深かった」「自分の関心のあることなので楽しくパンフレットを読み返しています。都内の方々、散策しています」など概ね好評であったが、「政事の人物(田沼意次等)のお話を聞きたい」「入門講座からもう一歩踏み込んだ講座があれば」という更に詳しい情報を望む声も聴かれた。                                                                                                                                                                                                    (糸井史郎)
        

あだち区民大学塾講座 講座開催報告

探ねてみたい「近世江戸」歴史入門講座

好評のうちに終了しました

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