【講座開催日】 平成29年11月25日(土)、12月2日(土)

 11月25日(土)、12月2日(土)午後2時~4時、生涯学習センター 研修室4にて開催された。
定員30名に対し受講者28名、延べ受講者50名が受講されました。 
今年度のノーベル賞の医学・物理学賞に「体内時計・時計遺伝子のメカニズム」が受賞し、講座直前のニュースに興味深く講義が始まりました。

    

(1)第1回テーマ:健康な脳を維持する仕組み ~時間生物学~
講師:石田直理雄(のりお)氏 (公益財団法人 国際科学振興財団 時間生物学研究所長)
第1回目は生活習慣と体内時計の乱れから生ずる様々な障害について実験・研究内容についての専門的な説明がありました。体内で動く日周期リズムがあり病気の起こりやすい時刻があり、心筋梗塞は朝方、ガンは夕方、肥満は夜に発生する。また薬の投与時間で副作用の起こる時間帯で効果が違うことで抗ガン剤の投与時間も考慮すること、体内時計を狂わすことによる癌や心筋梗塞の因果関係など興味深い話でした。最新の研究成果を実験データによる講義で専門的であった。


    

(2)第2回テーマ:体内時計と食事摂取の関係 ~時間栄養学~
講師:柴田重信氏(早稲田大学 理工学術院 先進理工学部 教授)
まずは「体内時計」とは何か?生体に周期的変動をもたらす仕組みである。体内時計を狂わす原因として何があるか、正常な体内時計のためにどのような生活習慣でなければならないかを学びました。

体内時計を乱さないで健康維持のため、日常生活の中で「いつ何をどの程度食べるか」が重要である。特に朝が大切で、朝は太陽に当たり、朝食を摂ることが体内時計を元に戻し健康な生活が送れる。また夜型生活は良くなく、夜遅い食事は肥満を招く、夕食が遅くなる人は夕方の分食が望ましい。これからの日常生活にすぐに取り入れられる有意義な内容の講義でした。



        

平成29年度受託講座  講座開催報告

「心と体の健康講座」シリーズ  

好評のうちに終了しました

体内時計 開催報告

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