【講座開催日】 平成29年12月5日・12日
12月5日・12日(各火曜日)2時30分~4時30分、講師に羽鳥敏彦氏(アサヒビール(株)品質保証部 お客様相談室 副部長)を迎え2回講座が講堂で開催された。受講者は延べ人数118名が受講された。
1回目は「日本におけるワインの歴史」についての話。宣教師によって献上された「珍陀酒」という赤い酒、明治維新前は日本でワインが造られた確かな事実が見つけられず、昭和初期にかけて北海道・山梨・大阪・兵庫・福岡などのブドウ産地が官民によって形成され、1890年に日本の気候土に合ったブドウの品種を新潟のブドウ園で改良、1927年に40年かけて“マスカットベーリーAが誕生したこと。また日本人は“ワインは甘いもの”というイメージがあり、渋さ・酸味・えぐみは日本人には苦手のようだった。1907年に甘味果実酒としてワインが成功し“美味しくなったワイン”が誕生したと話された。当日は会場内が寒くひざ掛けをセンターからお借りするなど、講師の配慮で試飲を早めにして頂き、講話を聞きながらの試飲で少し体が暖まったようでホットしました。
2回目は、1回目の質問に対し講師が「先週のつづき」ということで、より詳しくデーターでの補足説明を頂きました。「国産ワイン」が造られるようになったのは、使ってはいけない添加物が使用されていたことから、ブドウを限定していないが、輸入したブドウや、濃縮果汁を原料に利用、加工(ジュースに戻してからワインにする方法)して、国内でワインを造ることで「国産ワイン」として認められ、安心・安全でワインを愉しむことが出来るようになったこと。また「日本ワイン」は国の地域で採れたブドウを85%以上使用するように国の規定があり、ブドウの収穫が少ない日本では産地名を付けるのは難しいという話をされた。
2回目の試飲も味・色など確認しながら愉しんでいただけたと思います。グラスに入れたワインを軽くゆすって、酸素に触れさせると“ワインの香りが愉しめる”ようです。また、国産ワインは“コク”があるので「和食に合う」ように出来ている、料理にも活用できますと話された。最後に、今後もワインを愉しんでいただければとの思いで「今までにない内容の講座」というかたちにしましたと話され講座を終了した。出口でアンケートを回収、多くの受講者から「ワイン歴史を学べてよかった」などの好評価を頂けました。
田中 桂子
平成29年度 あだち区民大学塾 講座開催報告
好評のうちに終了しました
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