【講座開催日】 平成30年4月29日(日)

4月29日(日)午後2時~3時半、生涯学習センター講堂において、「人体―神秘への挑戦―」が開催された。申込者220名、出席者196名、運営ボランティア参加者14名、講師は国立科学博物館副館長兼人類研究部長の篠田謙一氏、篠田氏はDNA分析による日本人起源論第一人者でもある。
  【 特別展「人体―神秘への挑戦―」は3月13日(火)から6月17日(日)まで国立科学博物館で開催されています 】

講座は、まず「人体展の見どころ」について、解剖図を見ながらパワーポイントで解説があった。
第一章 「人体理解の歴史を振り返る」   
第二章 「人体の構造と働きについての最先端の知識」
第三章 「将来人間は、人体理解を通してどこに向かうのか」

                               

これまでは人体の成り立ちについて、脳と脊髄が体じゅうを支配し命令していると考えられていたが、最近ではそれだけではなく、臓器同志が情報交換しながら、体を維持していることがわかってきた。人体の構造と機能については、「形が機能を決めている」ことを、心臓を例に説明している。

                          
                         
ルネサンス期以降の、レオナルド・ダ・ヴィンチ、アンドレアス・ヴェサリウス、ウイリアム・ハ―ヴェイ、マルチェロ・マルビ―ギらの探究の歴史と功績の紹介があった。
私達が人間の体を理解するにあたり、今、遺伝子の研究が進んでいる。ライオンとヒョウのハイブリッドのレオポンの例や縄文人の遺伝子から顔相復元の事例を通し、今後の社会における、人間改造と課題にまで話は及んだ。

                           

参加者は、ユーモアを混じえたわかりやすい講師の説明に、真剣に耳を傾け、しばし体内の神秘の世界に引き込まれていたようだ。最後に盛大な拍手が送られていた。
                                                (ボランティア活動推進部 小田野 幸子)



        

あだち区民大学塾講座 講座開催報告

生涯学習センター講座運営ボランティア報告

特別展「人体 ~神秘への挑戦~」関連NHK文化講演会

好評のうちに終了しました

撮影現場↑