【講座開催日】平成30年12月 7・14・21日

12月7・14・21日(金)午後2時~4時、生涯学習センター研修室1で開催された。講師は奈良まほろば検定ソムリエ級、京都・観光文化検定1級、江戸文化歴史検定1級の大沢正明氏。54名の応募があり、実受講者は52名であった。(第1回49名・第2回43名・第3回44名・累計136名)

                           

第1回は「神話時代から古代国家へ(神武天皇~雄略天皇)」神武から500年頃迄。神武は記紀によると紀元前667~584年在位で年齢は127歳であった。2~9代は欠史八代といわれ、10代崇神は神武と同一の読み名で同一人物説があり、14代仲哀の神功皇后は卑弥呼と同一人物説があり、初期の天皇の年齢や在位期間・年代については諸説を紹介して、解釈は受講者に任せる説明であった。

第2回は「古代国家から律令国家へ(継体天皇~天武天皇)」26~40代、507~686年までの約180年間。26代継体は25代武烈の五世孫で初めて非直系。27代安閑~29代欽明期の二朝並立説。仏教伝来の538年説と552年説。蘇我氏と物部氏の争い。聖徳太子はいなかった説、壬申の乱の経過等40代天武迄が解説された。

第3回は「藤原京から平城京へ(持統天皇~光仁天応)」41~48代、680~800年迄のおよそ120年間。冒頭に壬申の乱の補足説明あり。藤原京遷都、律令制度、平城遷都、古事記の完成、興福寺と大安寺の変遷、日本書紀の完成、長屋王の変、大仏の建立、橘奈良麻呂の変、恵美押勝の乱、道鏡の宇佐八幡神託事件、平安遷都等が解説された。

                           

受講者からのコメント
「古代天皇は特に知識がありませんでしたが、ほぼこの講座で知ることができました。」「レジメが大変きれいでわかり易い。」「わかりにくい事柄をきちんとしたレジメの解説で良かったです。」「知らない古代の歴史についてわかり易く説明があったので、よくわかった。」等、概ね高い評価を頂いた。

記紀(神話)・日本史・中国史・朝鮮史に、歴史家の諸説を交え、古代史を天皇を中心にわかり易く解説された講座であった。来年5月の新天皇即位を控えタイミングの良いテーマであった。                                                                                                                                                             (糸井史郎)


        

平成30年度受託講座  講座開催報告

「皇位継承から学ぶ 古代歴史入門」

好評のうちに終了しました

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