【講座開催日】平成31年2月12・19・3月5・12(各火曜日)   

2月12・19(火)3月5・12(火)午後2時~3時30分の4回講座で、応募者25名、受講者24名、延べ94名での講座でした。この講座は、超高齢社会(総人口に占める65歳以上の人口の割合が21%以上)を迎え、健康を維持し生活習慣病を予防する適切な食事と運動と休養の在り方を、日本人の健康と栄養問題の面からできるだけ長く自立した日常生活ができる栄養バランスを整えた食事と運動について解説するものでした。

第1回の講義は、高齢者におけるたんぱく質摂取の必要性―健康・栄養問題の現状と課題と題しての講義でした。たんぱく質摂取の必要性について、現状と課題の面から26項目に分けて詳しく解説されました。メタボとロコモ(筋肉・骨・関節の悪化)は要介護の2代要因であるが、どちらも食事と運動で予防できるという説明には合点できました。それは一日3食をしっかり栄養バランスよく食べることに尽きるということでした。そのためのチェック表はとても参考になるものでした要介護の要因は、フレイル(虚弱)とロコモシンドローム(骨・筋肉・関節支障)とサルコペニア(筋肉量低下)であり、低栄養予防が大切であると結ばれました。

                            

第2回の講義は、たんぱく質の割合が高いスマート和食とはー内臓脂肪をためない食事でメタボ予防と題しての講義でした。日本人の健康と栄養問題の現状と課題を29項目に分けて詳しく解説されました。たんぱく質の割合が高い「スマート和食」は、しっかり食べて太りにくい「食事5カ条」を実践することであると結ばれました。その5カ条のうち一つでも実践することで太りにくい食事の「質」に近づくとの説明には、希望と実践意欲が湧きました。“食べる量を減らすだけのダイエットはもう古い!”“食べる量を減らす前に、食べ方やくらし方で太りにくく!”とのメッセージは、とてもすんなり頭に入りました。

                          

第3回の講義は「ベスト体重・ベスト体調をつくる1週間プログラム」と題しての講義でした。ベスト体重・ベスト体調をつくるためには、[いつ、どう食べる?→何を食べる?→何をプラス?]が重要であるとのことから自分の現在のコンデションチェックを行いました。その後、ベスト体重・ベスト体調をつくる食事の解説に入りました。体内時計にあった暮らし方が大事で、生活リズムや食事リズムを整えて代謝のいい体づくりをしましょうと結ばれ、「お腹周り・体調スッキリ! 1週間プログラム」の小冊子を頂きました。実践あるのみ!と肝に銘じました。

                           

第4回の講義は「めざそう!プラス10運動 テイク10食品」と題しての講義でした。前半は身体活動・運動・生活活動それぞれについて定義され、どのような運動をどのように行うかの解説でした。“できるところから少しずつ始めよう”との説明では、自分自身の生活や環境に気づく→始める→続ける→つながる(仲間や家族)等々のお話で、私も本当に真面目にしなければ!!と思いました。後半は、認知症とは何かの定義を確認し、認知機能維持と関連する食事・食品接種の多様性と認知機能低下等のお話でした。そして認知症と筋骨格系疾患の予防のお話では要介護状態にならないために、つまり健康寿命延伸のためにどのようなものを食べたらよいのかの解説では、肥満と低栄養予防に気を付け、意識して食事の栄養バランスをとりながら生活のリズムを整えることが大切であると結ばれました。

ある受講者は、体重減を目指して色々な話を気にしていましたが、今回の講義で間違いだらけに気付きましたとコメントをして下さいました。                        (佐々木善光)



        

平成30年度受託講座  開催報告

超高齢社会とフレイル  ~栄養と運動による予防~

「心と体の健康講座」シリーズ

好評のうちに終了しました

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