【講座開催日】平成31年2月7日・14日

2月7日(木)午後2時~4時、14日(木)午前11時~午後2時に、梅田地域学習センター第3・第4学習室、料理室にて講座と実習が行われた。受講者14名、延べ人数27名。講師は楽学の会のメンバーでもあり、薬膳アドバイザー、食育アドバイザーでもある「薬膳を楽しむ会」主宰の田中桂子氏。

                           

1回目の講座内容は「冬の養生 自分の体質を知る」、
「私たちの体は食べ物でできている」のでその性質が体にとって薬効となる。薬膳では、陰陽五行説の考え方が基準で、冬は「陰」の季節にあたり、春に備えてエネルギーを蓄える時期にある。健康を守る知恵の一つとして「七草粥」があるがこの時期に芽を出す勢いの良い七草はそれぞれ薬効性をもつ。これは健康長寿を願う薬膳料理でもある。「おこわ」も、もち米、小豆、塩との相性も良く理にかない伝統的に伝わってきている。「薬膳」では「体を温める」のをよいとしている。「腎陽虚」という言葉があるが、冬は五行説の中の「五臓」で「腎」にあたり「腎」を冷やさず温める食材や服装を心がけていくことが養生となる。

体を温める食材には、南瓜、生姜、葱などがあり,葉ものなど冷やすものと、中間のものがあることを知っておくとよい。その他、「陰陽説」では自然界のものを「陰」と「陽」に分けこのバランスが良いことが健康につながると考える。
受講者各自の体質チェックで「陰」の人が多い傾向にあり、体を温める食材の勧めがあった。人の体質は先天の気と後天の要素が影響する。後天の気は食べ物により変えることができる。そこで自分の体質や食べ物の性質をよく知り、季節にあった旬の食材を選んで献立に取り入れていくことが大切、と話を結ばれた。

                           

2回目は「薬膳を美味しく作って楽しく食べよう」のテーマのもとに実習。
スタッフ8名を含め6グループに分かれて調理実習。蓮根の炊き込みご飯・豚肉とピーマンの松の実炒め・キノコの緑酢和え・薬膳スープ。事前に野菜を煮込んであったスープを全員で試飲。受講者は野菜の甘みを実感。さらに鶏肉と塩を加えたスープを飲み、うまみを味わった。その後、それぞれ調理に取り掛かり、12時半にはほぼ完成。食事を終えると、全員から満足そうな笑顔が見られた。「美味しかった、次回もぜひ参加したい」との声が多数あり、講師への感謝で終了となった。
                                                                                                                 小田野幸子


        

平成30年度受託講座  講座開催報告

やさしい「薬膳」  寒さに負けない体づくり

好評のうちに終了しました

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