【講座開催日】2019年11月13,20,27日

11月 13日、20日、27日(各水曜日)、講師に足立史談会会長・堀川和夫氏をお迎えし、「普段聞き慣れて、親しんでいる史跡や文化のルーツを紐解く糸口を探し求めることが、住んで良かった故郷千住となるのではないかと考え、その賑わい元は一体何か」を探り、解説されました。(応募者38名、受講者33名、延べ81名、研修室1において開催)

                          

1回目は、「家康と千住の賑わい ~賑わいの場所を探る~」
徳川家康の江戸入府が基本であり、それに従って、全国制覇の道として手がけたのが、陸続きにする道路であり、その一番が「千住大橋の架橋」といえる。寛永2年(1625)日光東照宮造営と共に日光道中の「初宿」に指定され、日光街道の「千住宿」として規模が大きかった。淵江領は天領であり、日光廟の建設に大橋の材木商の賑わい、街道の通過地で日光東照宮例幣使や、幕府上洛の証は参勤交代であり、69家の大名が往還通過した。

2回目は、「将軍様の鷹狩り~鷹狩りと農民の負担を見る~」
江戸時代に行われた「将軍の鷹狩り」で、足立区内の場所を始め、御膳所、河川の利用等が示されている。特に小菅御殿が取り上げられていることと、将軍の鷹狩りの際利用されたという御殿にも興味を持った。
鷹狩りは、戦国の世から武将の娯楽である。

                               

3回目は、「芭蕉が残した奥の細道~旅たちの地千住~」
奥の細道、冒頭に「千じゅという所にて舟をあがれば 前途三千里・行く春や 鳥啼魚の目は泪」・・行く道なお進まず。と記され「旅立ち」が始まる。その証として千住大橋公園に昭和49年に「矢立初めの碑」奥の細道行程図が建立された。芭蕉翁陶像の「正」なる一体は、芭蕉生誕地伊賀上野の公園に「俳聖殿」を建立、「副」なる一体は初め「憲政記念会館」、「足立区立中央図書館」最終的には平成21(2009)年5月に「足立区生涯学習センター」入り口に移設され、現在に至っている。その外足立の芭蕉句碑が、安養院、本氷川神社、千住神社、千住歴史プチテラス、奥の細道プチテラス、大橋公園などに見ることが出来る。

           

受講者からも「内容が充実していた。千住宿の歴史が良く解った」「住んでも知らないことが多いのでとても勉強になった。興味あるところを散歩し、行ってみたい」「鷹狩の意味がやっと分かった」「絞られたテーマで深く知ることが出来た。鷹狩についても知ることができ、勉強になった」「千住から出発した芭蕉紀行文は5年後ということは初めて知った」等色々な感想を頂きました。         (佐久間 實)




        

あだち区民大学塾講座 講座開催報告

千住の賑わい ~宿場の賑わいが文化をつくる~

講座開催報告

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