【講座実施日】2020年2月6日・13日(各木曜日)   

2月6日と13日、田中桂子氏 (薬膳アドバイザー・NPO法人あだち学習支援ボランティア「楽学の会」会員)を講師に迎え、梅田地域学習センター2階の料理室で開催された。1日目は講義で 午後2時から4時、2日目は実習で午前11時~午後2時でした。

1日目の講義は、先ず初めに薬膳とは何か、その目的は何かということの説明がありました。薬膳とは薬食同源の考え方で、薬も食べ物も源は同じということです。食材の組み合わせによって食物相互の薬効性を高めた食事で、日常使用している「食物の持っている性質と性味」の相性を知り、食べる人の体調に合わせて調理した食事です。そしてその目的は、
①食 療:病気治療が目的で、食材・生薬をその人の病状に合った調理で、病気回復を促す食事。
②食 養:病気を予防し、本来持っているであろう自然治癒力を高めたり、健康維持、老化防止のための食事。
その後、冬の養生と薬膳についてのお話があり、食物の五性、五味・帰経、五行説・陰陽・昇降浮沈、自分の体質を知る、という内容の話がありました。

                            

2日目は実習で、料理メニューは以下の4品でした。
(1)山芋と百合根の炊き込みご飯 
(2)金針菜入り昆布とさつま芋の煮物
(3)春菊と菊花の辛し和え  
(4)五色なます 

                          

受講者2~3人に運営スタッフも加わり、4グループに分かれて実習をしました。初めてこの講座で知り合ったグループの人たちですが、誰が何のメニューを担当するかなどの分担は実に速やかに決まり、和気あいあいと相談しながら実に自然に流れ、時間内に全メニューが出来上がりました。これは、興味関心のある調理という作業がそうさせたのかなと思いました。共通の目的、課題、思いなどをもって調理した料理をみんなで食べている時間は至福の時間のように感じました。

                           

受講者からは、「良かった」とのご感想と「春夏秋冬」で実習をして欲しいとの意見もあり好評でした。
運営スタッフの所感は
〇1日目の講義は活発に質問が出され、講師はそれぞれの質問に丁寧に回答し、受講者に理解を深めて頂くよう配慮しておりました。2日目の料理実習は、あらかじめ運営スタッフが材料購入や下準備を行い、午前11時からの調理に取り掛かり、予定時間に4品の調理を終了し、全員が一斉に薬膳料理を頂きました。
〇後片付けもテキパキと協力して進み、あっという間に終わったという感じでした。
学び→作り→食べるという講座は、生きるためにという本能を動かして気持ちも入り、積極的に学ぶよい講座を提供できました。   以上



        

足立区勤労福祉サービスセンター受託講座  開催報告
「やさしい薬膳」 ~寒さに負けない体づくり~

好評のうちに終了しました

撮影現場↑