【講座実施日】2020年11月-12月   

昨年度からの「心と体の健康講座」シリーズとして、今年度は11月6・13・20・12月4日(金)午後7時~8時30分の4回講座で、応募者25名、受講者20名、延べ68名の講座でした。講師は昨年同様 千葉大学名誉教授、元千葉大学大学院医学研究科教授 博士(理学)専門分野は分子生体制御学の木村定雄氏が務めてくださいました。

第1回の講義は、「ウイルス感染症」(呼吸器感染症)について以下の6項目で解説頂きました。①世界の新型コロナウイルス感染状況(ジョンズ・ホプキンス大学による感染者数Map)②呼吸器の構造と機能③呼吸器感染症とは?(かぜ、インフルエンザ、肺炎)④ウイルス感染症(ウイルス接着・侵入・増殖のしくみ)⑤新型コロナウイルス感染症(治療薬・ワクチン)⑥今後の行方(PCR検査・抗原検査・抗体検査、など)の流れで進みました。
初めて知ることが多かったのですが、導入で、現在、新型コロナウイルス感染者が全世界で毎日30万人ずつ増えているとの数字に驚き、恐ろしくなりました。講義はかなり専門的な用語での説明でしたので十分に理解できないところが多々ありましたが、新型コロナウイルスの遺伝子変異や血管の炎症を抑制する薬の可能性等のお話は勉強になりました。

                            

第2回の講義は、「高血圧」について以下の7項目で解説頂きました。①循環器系の構造と機能、②高血圧とはー原因と血圧調整のしくみ、③高血圧の件さと診断 ④高血圧の薬物治療 ⑤血圧を上げない生活習慣、⑥高血圧を改善する食事療法、⑦高血圧の運動療法 の流れで進みました。
高血圧が引き起こす病気の説明と高血圧を放っておくとどうなる?の説明では、身を乗り出しました。そして高血圧の人が積極的にとりたい食品の説明では、なぜそのようにバランスよく食べなければならないかがよく分かりました。

第3回の講義は、「脂質異常症と肥満」について以下の5項目で解説頂きました。①資質とは?、②脂質異常症とは?、③脂質異常症の薬物治療、④脂質異常症の管理―生活習慣病・食事療法・運動療法、⑤肥満とは の流れで進みました。
コレステロールって何ですか?のお話では、体内でさまざまなものの材料になり、生きる上で欠かせないものですとの説明で勉強になりました。食べ物から約30%とり、肝臓で約70%つくられるとのことでした。また、若い頃と同じ食事量は中年期では“食べ過ぎ”との説明にも合点しました。

                          

第4回の講義は、「糖尿病」について以下の5項目で解説頂きました。①糖質の代謝 ②糖尿病とは(1型糖尿病・2型糖尿病)、③糖尿病の検査(血糖値、HbA1c、ブドウ糖負荷試験)、④糖尿病の合併症(網膜症、神経症、腎症)、⑤糖尿病の治療法(食事療法、運動療法、薬物療法)、の流れで進みました。
前段のところで“こんな人が糖尿病になりやすい”のイラスト付きの8例が示されました。私に当てはまるところが2~3ほどあり、ドキッとしました。その後の食事療法、運動療法、薬物療法の説明では、かなり気合を入れて講義に集中しました。

毎回の講義後には、受講者から質問や感想等を受け付けて講師が次回に文書で回答するのですが、受講者の方々はとても医学に関心が高く、専門的な質問もありました。その質問に答えられる木村講師の回答も図解入りの丁寧な表現での回答で勉強になりました。                        (佐々木善光)



        

生涯学習センター受託講座  開催報告
タンパク質から学ぶ ウイルス感染症と生活習慣病

「心と体の健康講座」シリーズ

好評のうちに終了しました

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