【講座開催日】2021年2月2月2日・16日

2月2日(火)・26日(金)の2回にわたり、コロナ対策を万全に行い、研修室1と講堂に於いて開催された。講師は足立区合唱連盟理事長・NAOコーラスグループ主宰・日本声楽発声学会正会員・NPO法人 五色桜の会副理事長 等の役職をされていらっしゃる近藤直子氏。受講申込み者は41名、受講者は37名、延べ出席者は68名であった。
                          

講座の内容は、私達はみな個々に素晴らしい声を持っているが、日々のストレスや肉体の衰え、姿勢の癖など様々な原因で呼吸が浅くなり、本来の声を使えていないことも多い。また、声そのものが身近すぎてその仕組みは意外に知っているようで知らずに使っているのが普通である。そこで、声はどのようにして出ているのか? 声の善し悪しは声帯で決まるのか? 声は使わないと出なくなるのか? など、素朴な疑問に答えながら学ぶ講座であった。

第1回は、呼吸の仕組み 全身で呼吸を感じてみましょう一胸式呼吸と腹式呼吸・外呼吸と内呼吸。
第2回は、発声の仕組み あなたの声を育てよう一骨格と共鳴が創る魅力的な声という内容であった。

              

第1回の講義内容は以下の項目で進められた。
〈1〉呼吸とは 1)「呼吸」には大きく分けて2種類ある。外呼吸(肺呼吸)と内呼吸(組織呼吸)
 2)息はどこでする? 鼻呼吸と口呼吸
 3)息と食べ物の交差点 気道と食道 
 4)肺は自分で動かない 胸式呼吸と腹式呼吸(横隔膜呼吸)
 5)私たちの呼吸は二刀流 無意識呼吸と意識呼吸
 6)呼吸と姿勢 正しい姿勢とは?

〈2〉“実践してみよう” 呼吸を感じることはできるか さあ、実際に呼吸を感じてみよう

第2回の講義内容は以下の内容で進められた。
〈1〉声の仕組み
 1)声帯のある場所 咽頭の仕組み
 2)声帯は何からできている?
 3)声帯の働き 声帯は気道の門番 口蓋垂と喉頭蓋
 4)「声」はどうやって出ているのでしょうか。
 5)声帯の働き 高い声、低い声、ハスキーボイス、声変わり など。
 6)呼吸と声の関係 7)声の音色はどのように作られる?

〈2〉“実践してみよう” さあ、実際に声を響かせて歌いましょう。曲目「大きな歌」 キーワードは「全身が楽器」 「内呼吸」 「気持ちよく柔軟に」 「楽しく喜んで」


          

★受講者のご意見
・発声時の正しい姿勢の説明が大変解り易かったです。呼吸はノドでしているのではない、身体の中の筋肉が使われているということが解った。大変平易な言葉で解りやすい説明。胸にストンと落ちる素晴らしい講義でした。しかし、実際に声を出す時間がもっと欲しかった。マスクをして離れているのだからあまり心配しないでよいと思う。自己責任で来場しているのだから。

・声の出るしくみが科学的にどうなっているのかよくわかりました。考えてみたこともなかったです。肺気腫を少しでもよくしたいということと、固くなった頭を柔らかくしたいと思い参加しましたが、新しい知識が身について、日常生活に役立ててずっと健康で過ごしたいと思いました。

・筋肉が声を育てるなんて、何でも動くこと、動かせることが生命につながっていると知り驚きです。骨もしかりです。高齢者にはとても貴重なお話でした。ありがとうございました。気持ちよく声が出せました。

・筋肉の構造などは普段意識しないけれど、今回の講座のように分かりやすく説明があり、とても良く分かりました。身体を柔らかく動かすだけで筋肉が動き、息が楽に来るかが良く理解できました。とても楽しい講座でした。どうもありがとうございました。

・体の構造や筋肉の動きで声や呼吸成り立っている事などが図解でとても分かりやすく興味深かったです。日頃の座り方なども正しい姿勢を意識したいと思います。

最終日の最後、講師への感謝と受講者全員が健康で元気よく歌声を響かせる日々の生活を祈り、大きな拍手で締めました。                             (佐々木善光)


   

あだち区民大学塾講座 講座開催報告

近藤直子音楽講座 呼吸と発声の仕組み~声を育てる~

講座開催報告

好評のうちに終了しました

講座チラシもご覧下さい←クリック

撮影現場↑