【講座開催日】2022年10月5日・12日・19日

 10月5・12・19日(水)の3回にわたり、生涯学習センター研修室1にて開催された。講師は元歌舞伎座支配人の金田栄一氏。応募者は31名、受講者は28名、出席者は第1回28名・第2回28名・第3回24名で述べ80名であった。

                           

第1回は「市川團十郎と歌舞伎十八番」で、初代團十郎が偉大であったことと、七代目が「歌舞伎十八番」を制定し、歌舞伎界のリーダーシップを発揮した。歌舞伎十八番は初代・二代・四代が初演した荒事を中心に十八演目を制定したもので、中でも「暫」や「助六」は代々演じ続けられ、特に「勧進帳」はその代表である。海老蔵改め十三代團十郎白猿の襲名興行は、一昨年の5~7月に予定されていたが、コロナで興行中止となり、ようやく今年11~12月に行われることになった。

                                 

第2回は「歌舞伎外題の面白さ」で、歌舞伎の演題を外題というが、外題は五文字・七文字が多く、作者はこの中で言葉遊びを楽しんだ。外題の面白さを3つに分けると、おなじみ編は「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」「時今也桔梗旗揚(ときはいまききょうのはたあげ)」等。中級編は「重重人重小町桜(じゅうにひとえこまちざくら)」「色彩間刈豆(いろもようちょっとかりまめ)」等。難読編は「西南雲晴朝東風(おきげのくもはらうあさごち)」「是珍聞猫根津美(これはちんぶんねことねずみ)」等。

             

第3回は「鎌倉殿と清盛公」で、歌舞伎の舞台に頼朝や清盛公は登場しないが、せりふの中には「鎌倉殿」「鎌倉」「頼朝公」が登場するが、実際は姿を見せない権力者として登場している。さらに大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場する歌舞伎俳優と役どころが紹介された。

                            

受講者の声:
○歌舞伎について何も分からなかったけれど、先生の話がとても分かりやすく面白いので、とても興味深かったです。
○外題について理解するとますます楽しくなってきました。3回で終わりでは残念です。
○写真や映像を駆使して飽きさせない内容で、何より講師の歌舞伎に対する情熱が伝わってきました。何年も劇場に足を運んでいなかったのですが、すっかり行きたくなりました。等。    糸井史郎)



   

あだち区民大学塾講座 講座開催報告

「歌舞伎入門講座Ⅱ カブキの楽しさ見つけよう!」

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