能面師荒昌二郎氏
荒先生が作られた能面

平成20年度あだち区民大学塾開催報告

「能楽と能面文化」

好評のうちに終了しました。

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  名月の似合い始めた8月27日、9月3日、10日受講生30名、講師に能面師荒昌二郎氏、能楽師大熊蘆蔭氏を迎え開講された。伝統芸能の能を生んだ室町時代の背景、特徴から散楽・猿楽・能に至る変遷まで極めて平易に楽しく講義が進められた。
  特に2日目は荒先生が作られた能面を紹介され、改めて能の奥行きの深さを実感した。
3日目は観世流の名誉師範大熊先生が自ら当区ゆかりの物語[隅田川]について細かく解説された。特に語り、謡いの行間を想像して埋めてゆく事の大切さ、人生経験の豊かさが想像をかりたてる。ただし体得しないと本物ではないと耳に痛いことも指摘。ストーリーは極めてシンプルなこの物語に込められた親の子を思う心情を、心ゆくまで味わった充実した3日間で、盛況裡に終了することができた。(石渡建夫)

能楽師大熊蘆蔭氏