特別講演会は９月８日土曜日１７２名の受講者を迎えて無事終了した。
当日、午前中に櫻井さんたち出演者と我々スタッフ、センターの担当者が会場に集り、照明と音響など周到な準備の後、リハーサルを行って２時の開演を待った。
沢山の受講者を迎えて混乱を予想し、１５分ばかり開場時間を早めたが、蒸し暑い中受付を待つ長蛇の列が縮まることはなかった。開演を若干遅らせることでようやく受付けが終了した。
さて、会場はほぼ満席、センター所長の挨拶に始まり、琵琶の櫻井さん・琴の大平光美さん・鼓の梅屋喜三郎さんが登場すると客席は水を打ったような静けさ、和服姿が美しい桜井さんの軽快なトークで講演が始まった。

平家物語のうち「敦盛」「那須与一」と進み３番目には琵琶と鼓の競演により「壇の浦」が演じられた。琵琶は大学塾で３回目なので知る人も少なくないが、鼓の演奏をライブで見聞きするのは珍しいようで、楽器の説明を聞き琵琶との競演は受講者も魅了されて満足気の様子だった。
予定の４時を１５分ばかり過ぎて講演と演奏が終わり、会場には静かな感動が漂っている雰囲気を感じた。　鹿島健一　記