平成22年度あだち区民大学塾開催報告

声を出して読む「万葉集」U 〜巻第14、第9、第16〜

好評のうちに終了しました。

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 10/16・23・30(火)の3回、講師に前・江北図書館長の石井清弘氏を迎え、パートUの講座が開催され、
  1回目は「東歌」23首を、五七調でという講師の指導の下、後に続いて声を出して詠みました。万葉人の自然への思いや夫婦や恋人の相聞歌、防人の歌が詠まれ、特に東国の人々の素朴で直裁な心が伝わってきました。

  2回目はもっと声を出して詠みたいという受講生の要望にこたえて、1回目の歌を2回ずつ声を出して詠むことから始まりました。続いて25首を詠み、その中の複数の男性の求愛に困り、自殺をした葛飾(かづしか)の真間(まま)の手児名(てごな)や菟(うな)原(ひ)処女(をとめ)他4人の女性を詠った歌に心が痛みました。

  3回目は万葉集中でも、多様性と知的な笑いの要素があるとされる、巻16の内の33首の雑歌を詠みました。講師の熱意あふれる講義に時間がとても足りないという受講生の声がありました。また、今年「古典の日」法が成立し、11月1日に定められました。これからも増々古典を身近な存在にしたいと思いました。(市川道子)



撮影現場↑