平成22年度あだち区民大学塾開催報告

「今日の俳句の源流 江戸の俳諧」 〜知ることって面白い〜

好評のうちに終了しました。

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  安藤義雄氏をお迎えして9月5日から3ヶ月6回にわたる講座は11月21日に最終日を迎え、無事終了した。長丁場の連続講座は今回が初めての試み。受講者が集まるか心配されたが予想を超える申込があり、延べ200名が受講した。
「連歌から俳句に至る文芸史」に始まり、俳聖と謳われた芭蕉の生涯を語り、奥の細道の解釈に詳細な説明、一茶の知られざる一面、大阪文化を追求した西鶴の多彩ぶりなど、時にユーモアを交え格調高い講座を展開した。

安藤氏は、芭蕉51歳の絶句「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」を紹介し、晩年を600里、命を賭した大仕事、150日という日時を旅に費やし、肉体と精神の極限を武器に攻め込んだ大阪の牙城を前に病気で亡くなった芭蕉の無念さを語り、そこに一種の悲壮な美学があるとして最後を熱っぽく締めた。
 終始熱心に聴いていた受講者からのアンケートにも大変満足という意見が多かった。

(ご意見)
・3ヶ月に亘って6回というのも初めてでしたが、時間的に余裕があり良いと思った。
・深い内容で充実、新しい知識が得られて有意義だった。またおぼろげな事が明確に出来て大変参考、
  勉強になった。 先生独特の奥行きを感じとてもよかったです。大変良い。楽しい時間であった。
・奥の細道をずっと旅してきましたので、俳諧についてもっと深く知りたいと思い受講した。
  大変楽しく聞かせて頂きました。
・一茶や芭蕉などの意外な一面にびっくり、驚きの内容でこれからの俳句鑑賞も楽しくなりそう。
 先生の芭蕉への思いがひしひしと伝わり良かった。
・お話面白かったです。また講座が開催されたら参加したいです。大学の講座で教えてください。
                                                                                                                                                          (鹿島健一)

撮影現場↑