平成24年度あだち区民大学塾開催報告

武家の政治と文化 〜文化財から探るその実像〜

好評のうちに終了しました。

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  12月1日(土)・2日(日)・8日(土)3回講座が、文化庁文化財部美術学芸課文化財調査官である梨真行氏によって行われた。応募者20名、出席者延べ52名。
  毎回貴重な資料を教材に、熱く解りやすい講義に受講者も真剣に聞き入っていました。

  王朝文化の源流は、古来の日本文化ではなく中国文化にある。特に唐文化を評価し、影響を受け、平安時代中頃から日本人の和の美意識が生まれて来た。その頃の武士は仏教を信じ、文化を取り入れ、儀式、儀礼など滞りなく出来ないと政治のポジションが失われてしまう状況にあり、まさに宮廷政治では武士として生活を装う行為こそ文化で、貴族政治を支えていたという。 室町幕府は京に拠点を置いたため、公家化して本来の武士の有り方が失われてしまったが、物を中心に経済が発展する貿易を利用した文化だったことなど、文化財として残る書・画・骨董品などからそれぞれの時代がうかがえる。
  室町幕府は京に拠点を置いたため、公家化して本来の武士の有り方が失われてしまったが、物を中心に経済が発展する貿易を利用した文化だったことなど、文化財として残る書・画・骨董品などからそれぞれの時代がうかがえる。
  また、重要文化財の洋時計は、家康の日常に関連する重要な資料であるということなどを学んだ。
  受講者からは梨講師に再度登場していただきたいという声がありました。       (田中桂子)





撮影現場↑