【講座開催日】 平成28年4月 10日・17日・24日 (日曜日)


   平成28年度の最初の講座として4月 10日・17日・24日の日曜日に元農林水産省課長職の柴田 寛氏をお迎えして実施しました。「日本の食と農」という身近な問題ではあるが、日常ではあまり意識することのないテーマであり、受講生が集まるか心配しましたが 23名の受講応募があり、講座には延 51名が受講されました。


    


①1回目:今「日本の食」はどうなっているのだろうか
   戦後70年の食生活の移り変わりを様々なデータやグラフで説明されました。
   飽食の時代となり、肥満の割合が増えており、食品廃棄も増加傾向にあります。
   (BMI=体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)・・・25以上が肥満です。あなたは?)
②2回目:今「日本の農業」はどうなっているのだろうか
   農業の課題として高齢化や後継者不足がありますが、新規参入や企業化が進んでおり、必ずしも悲観的な状態ではなく、今後の国内で
   の自給率・自給力向上が重要である。
③3回目:グローバル化で「日本の食と農」は今後どうなるのか
   農産物自由化の長い歴史と農業の実態、さらに農産物関係のTPP合意内容の説明がありました。農林水産物輸出拡大も重要な課題で
   あり増加傾向にあります。


毎回、講義中に質問を設け、受講者を飽きさせず興味を引く工夫をされていました。
全体を通して、日本は食料供給の60%を海外から依存しており、そのための経済力と外交力が重要となり、さらに国内での自給力の維持向上も不可欠となる。合わせて、都市住民に対する食育を通じ、国民全体の意識を高めることが重要です。として講座を終了しました。
専門である農業白書や国民生活白書から大量の貴重なデータやグラフを準備して、解り易く説明して頂きました。受講者の方からのアンケートでも評価の高い講座でした。
                                                                                               <篠原英也>


        

平成28年度あだち区民大学塾開催報告

みんなで考える日本の食と農

好評のうちに終了しました

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撮影現場↑