平成27年度 人権講演会                                                    平成28年2月12日 足立区役所 庁舎ホール

子どもの人権-日本における子どもの貧困問題から考える


講師:湯澤直美 氏 立教大学コミュニティ福祉学部 教授

第1部::人権啓発ビデオの上映

第2部:講演「子どもの人権 〜日本における子どもの貧困問題から考える〜」
    DVDの視聴 「智の物語」 (幸重社会福祉士事務所で教材として作られたフィクションの物語)

    

講演の内容は、

1) 子どもの貧困対策の推進に関する法律の施行と「子どもの貧困対策大綱」の閣議決定
    法律の施行についての概要紹介と閣議決定の体系説明
2) 日本における子どもの貧困の現代的態様
    子どもの貧困率の悪化、ひとり親世帯の相対的貧困率、子ども期の貧困と社会的不利について
3) 深刻な子育て世帯の生活基盤と教育、
    雇用、生活基盤、学校教育における私費負担の高さと進路選択について、
4) 保護者の理解のために
    世帯主の学歴や生活保護の捕捉率、ひとり親世帯の学歴階層別統計や最終進学目標など
5) 子ども期に貧困に晒されるということ
    貧困が子どもの暮らしに与える影響の一例を表で示す

そして湯澤講師は最後に、子どもの貧困の解決に取り組む社会的対応について、子どもは尊厳ある独立した人格、子どもは生まれながらに人間として尊重されるべき権利がある。健やかな育ちのため、将来に備えて保障されることが必要、と締め括られました。

今回の講演では、日本における母子家庭(父子家庭も同様)の現状が理解出来ました。また、行政・周囲に助けを求める環境を早く作るべきと痛感しました。子供同士の「いじめ」は、残酷であり、周りの大人が目配りをして防ぐ必要がある。子供のしつけには、各家庭の役割が大きいと感じました。子どもの人権」とは何か? それを守るためにはどうすべきなのか?考えさせられる講演でした。

                                                                                                     (金子勝治)



   

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