日 時:平成28年7月2日(土)14:00~17:00
主 催:雑誌「社会教育」創刊70周年読者交流会実行委員会
「社会教育」サポーターの会“得る”Café
特別区社会教育主事会「学習支援士」プロジェクト実行委員会
参加者:大学関係者、各種NPO法人、学習支援ボランティア等、約40名
<記念イベント>
第1ゾーン:社会教育の未来を語る
(1)「社会教育」編集部からの提案・・・「社会教育」編集長 近藤 真司氏
1946年(昭和21年)7月にスタートした『教育と社会』は1950年2月号「社会教育」と改題して2016年7月号で創刊70周年を迎えた841号に創刊から現在に至るまで社会教育の不易流行、温故知新にかかわる「特集テーマ=キーワード」が紹介されています。
(2)「学習支援士」実行委員会からの提案・・・特別区社会教育主事会会長 中曽根 聡氏
人々のコミュニティへの関与は減少し、地域・社会への興味関心が薄れ、人々の孤立が進み、持続可能な社会づくりへの展望を持ちにくくなっている。これら課題に対し、ともに暮らす人々が互いを知り、助け合う関係を持つことが欠かせず、そのためには学びの力、社会教育・生涯学習が必要で、「大人」が、「大人の学び」を創造することが求められている。
(3)「社会教育」サポーターの会からの提案
①“得る”Caféの活動について・・・サポーターの会幹事 いとう 啓子氏
「社会教育」の伝道師になる!を合言葉に昨年3月設立「“得る”Café」の紹介
②「社会教育」誌のバックナンバーを読む会への誘い・・・大久保 邦子氏(楽学の会顧問)
1946年7月、終戦の混乱のなか創刊され、今年創刊70周年を記念としてバックナンバーを読む会へのお誘いがありました。
第2ゾーン:基調講演・提案
基調講演「さがすからつくるへ」・・・東京大学大学院教授 牧野 篤氏
少子高齢化の進行により、2030年には総人口の10%が年少人口で、65歳以上が30%となる見通しです。このような背景の中で周辺国の急成長もあり、もはや工業立国ではなくなり、アジアの先進国どもなく、成長が望めない国になりつつある。そこで新しい社会をつくる「文化」=生き方を生み出す。学校を核とした地方創生、学校を再び「希望」を語れる場にすること、などのお話でした。
以下はご講演の中で心に残った幾つかのフレーズです。
*少子高齢社会とは子ども・若者が社会の主役になる社会
*人々が自分の生き方をつくりだす社会へ(さがすからつくるへ)
*生涯学習とは将来への投資ではなく現下の社会保障である。
*地域住民がコミュニティを創造し『学び』の場をつくること。
生涯学習ボランティアに関わるものとしてその意義と重要性を改めて感じさせられた講演でした。参加された多くのサポーターの方と懇親を深め、ネットワークづくりの機会を得ることができました。
≪参加者:早坂津夜子、福田哲郎、篠原英也(記)≫
「読者実践研究交流会」