主   催:東京大学大学院教育学研究科

企画・運営:学びを通じた地方創生コンファレンス東京実行委員会(事務局:髙井正さん)

参加者:社会教育・生涯学習関係、学校関係、行政職員、ボランティア・NPO関係者、参加者数150名


趣 旨:東京を中心に生起している都市の諸課題と向き合い、学び合いを通して地域実践を育んできた市民やNPO、社会教育職員、学習支援者、大学関係者等が「オール東京」で集い、先進事例等について協議し、今後の取り組みへの展望を共有し、交流する機会として開催された。

                  

プログラム
1.基調講演 「困難を乗り越え持続可能な社会をつくる~地域と人を豊かにする社会教育の力~」
  講師:奥山恵美子さん(前仙台市長)
2017年8月までの2期8年間、仙台市長を務めた奥山さんは生涯学習課長経験者です。震災復興には膨大な合意形成、理不尽なことに対する合意の積み重ね、が必要だったと語る奥山さんにとって、「学び」とはどのようなものなのか、お話しされました。
社会教育=地域人材のスクール兼サロン
  ・中庸を得た人材の層をつくる(リーダー+フォロアーの組み合わせ)多様な意見(議論)に耐えられる人、リーダーの方向性、フォロア     ーの重要性で物事は進む
  ・明るい話好きな人(つなぎ手)を増やす、活性化、面白いことが重要である。
   ・80代・90代の人もできる活動を開拓する(人生100年時代)

2.ダイアローグ(対話)「自治×社会教育×地域福祉⇒持続可能な社会づくり」
  奥山恵美子さん、山本健慈さん(国立大学協会専務理事)、牧野篤さん(東京大学大学院教授)
  ファシリテーター:桜井高志さん(桜井・法貴グローバル教育研究所)
  ・市民社会における学問の自由、学んで自分が変わってゆく、ワクワクする、楽しい
  ・「学び」は、良いか、悪いか、金になる(経済的効果)か、ではない、評価してはいけない
  ・幸せの実現には「学び」が必要・・・社会教育(生涯学習)が手助けをする。


                                                                                                                              
                  

3.分科会:第1分科会
「“社教”と“社協“のコーディネーターが出会うとき~地域共生への新たな地平を求めて~」
コーディネーターとして求められる専門性や力量を高めていくための「学び」を考える。

事例報告①
西東京市ひばりが丘公民館専門員 星野美津子さん、牧野有美さん
複雑かつ多様性の地域課題解決、未来に向けた取り組みなど、他機関や住民団体、市民と「地域との協働・連携」を視点に取り組んできた事例報告

事例報告②
立川市社会福祉協議会地域福祉コーディネーター 安藤徹さん(社会福祉士)
地域福祉コーディネーターの活動事例報告「メンズクック砂川」(男たちの料理教室)

              

事例報告の後、グループ討議を実施、様々な取り組みと課題について討議しました。基調講演や分科会で様々な学びの重要性について考える機会となりました。今後の活動の参考としたいと思います。
                                                             <参加者:福田哲郎、篠原英也(記)>




Link

―文部科学省委託事業・学びを通じた地方創生コンファレンス―

学習都市を支える人々のダイアローグセッション                             「東京コンファレンス」 参加報告

日  時:2018年1月21日(日)午前10時~午後5時
場  所:東京大学本郷キャンパス