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〜楽しく歌ってからだもこころもリラックス〜                     音楽療法教室 参加報告

                                        実施日:平成30年6月29日(金)

「音楽療法」の可能性は、歌を歌う、楽器を演奏する、音楽を聴くことによって、心身の健康の回復・向上を図る音楽療法は認知症の改善、脳血管障害後遺症のリハビリテーションなどを中心に幅広く実践されています。この音楽教室では、先生と一緒に大きな声で歌いながらぜん息などの呼吸器疾患に負けない強いからだ作りを、“歌を通して腹式呼吸を身につける実技と講演”で楽しく体験致しました。

平成30年6月29日(金)午前10時〜12時まで足立区役所庁舎ホールで、「楽しく先生と一緒に楽しく大きな声で歌いながら歌ってこころもからだもリラックス」のタイトルのもと“歌って身につく腹式呼吸講座”が開催された。90名程の参加者でしたが、その歌声はホール全体に届く程でありました。講師は声楽家・音楽家であり,清泉女学院短期大学教授の山ア浩氏。皆で一緒に童謡や唱歌を歌いながら、「呼気」から「吸気」の腹式呼吸を理解する。そして腹式呼吸により心身のリラックスを図り、健康で快適な日常生活を過ごしていけるよう腹式呼吸を身につけることが目的である。

          

まず手首、肩回し、深呼吸で体の緊張をほぐした。その後、先生のオカリナ演奏で「琵琶湖周航の歌」を聞き、呼吸を意識しながら皆で歌った。「月の砂漠」では、吐いて吐ききることを意識した。腹式呼吸のトレーニングでは歌だけでなく笛のような「呼気」を使う楽器や、音読や朗読も効果があるようだ。しかし簡易な方法としては歌うことだとのこと。音楽は、心に作用しリラックスを促すので、緊張が和らぎ、より深い呼吸のための助けになる。歌うことは究極のカタルシス(浄化作用)につながる。ぜひこれを生活の中に取り入れてほしい、と言われる。

次に「翼をください」を皆で歌う。まるで音楽喫茶のように楽しんで歌う様子に、先生も満足していらっしゃった。「瀬戸の花嫁」「故郷」を歌い、背中を伸ばし腰骨を立て、呼吸を整える。最後の歌、「川の流れのように」を歌い終えると、会場内には盛大な拍手が起こった。先生のボリュームある声に導かれて、皆さんも思いきり声を出し満足感にあふれる笑顔で、拍手を送り続けた。 (小田野幸子)