【講座開催日】2022年9月9日・17日・24日

 9月9日(金)・17日(土)・24日(土)の3回にわたり生涯学習センター研修室1にて開催された。講師は足立区在住で江戸文化歴史検定1級等、数々の資格を持つ、歴史研究家の大沢正明氏。応募者は53名、受講者は47名、出席は第1回44名・第2回40名・第3回34名で合計118名であった。

                           

第1回は「江戸庶民の食・旅・遊郭」で、食については庶民は1日5合の米を朝に炊き、それを3食に分けて食べ、おかずは質素なものであった。江戸前の四天王といわれる蕎麦・鰻・寿司・天麩羅は屋台・辛口醤油の普及に加え、せっかちな江戸っ子気質に合致し人気を博した。旅は五街道や江戸四宿の整備と大山参り・伊勢参りなどが庶民に普及していった。遊郭は江戸の男性が多い人口構成などの事情と吉原の町の構成が解説された。

                                 

第2回は「江戸城での将軍・幕臣と大奥の仕組み」で、江戸幕府の職制図により組織と職名・大名の老中への昇進の過程・位階や官位の関係などが解説された。江戸城における勤務時間は朝の10時から14時くらいが基準となっていた。又、江戸城本丸の見取り図で、表(諸役人の執務スペース)・中奥(将軍の住まい)・大奥(御台所と奥女中の住まい)の状況が説明された。

             

第3回は「外国人が見た江戸庶民と武士」で、江戸時代に来日したケンベル、ペリー、ハリス、オールコック、フォーチュン、スウェンソン、イザベラ・バードなどの滞在記録や日本人の生活の印象など、来日外国人の目に日本がどのように残ったのかを説明された。衛生状況は良くなかったが、日本人の真面目さや優しさには大いに評価をしていた。
                                     

受講者のご意見
・江戸の町民や武士の生活風景が頭に浮かび、その当時を思う気持ちがわいてきました。大沢先生のわかりやすい解説でよく理解できました。
・歴史の映画・本は見たり読んだりしていたが、それ以上に引き込まれ楽しかったです。学校では教えてくれない部分がたくさんあって勉強になりました。
・今迄と違った角度から江戸時代を勉強できてとても興味深かった。先生の説明はわかりやすく理解できたと思う。2時間という講座の時間としては長いほうだと思うが、早く時間が過ぎた。レジュメがわかりやすく良かった。
・江戸時代もいつの世も女性がささえているのが分かり、悲しくもあり力強さも感じるとても興味のあるテーマです。庶民の生活をもっと知りたい。
 コロナ対策と講義が時間オーバーになったので質疑応答はできなかったが、先生に質問に来る受講者もなく概ねご理解いただけたものと思われる。 (糸井史郎)



   

あだち区民大学塾講座 講座開催報告

「江戸庶民と武士の暮らし入門」

講座開催報告

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