【講座開催日】2022年12月1日・8日・15日

 12月1・8・15日(木)の3回にわたり、生涯学習センターの第1研修室において開催された。講師は元NHKエグゼクティブアナウンサーでNHK放送研修センター専門委員の岡部晃彦氏。コロナの影響で4年ぶりの講座であった。申込みは26名、受講者は24名、出席者は第1回22名・第2回22名・第3回21名・合計65名であった。

                            

第1回は「もっと分かりやすい話し方をしたい~声の訓練・分かりやすい抑揚・整理して話す~」として、通信の発達により世の中は大変便利になったが、人と人との会話は減少して話し方も乱れてきている。講師のアナウンサー研修やインストラクターの経験から、ミニトレーニングを交えながら講義が進んだ。声を届けるには「息」が重要で、「伝えようとする気」が必要である。声には「強さ」「高さ」「持続」「音色」の4要素がある。さらに、発音をはっきり、早口にならない、抑揚と間で意味を伝わりやすくする、言葉は易しく・的確な言葉を使う・文は短く・整理して話す・言いたいことに絞るなど、講師が見本を示しながら、受講者にミニトレーニングを行った。
 第2回は「心優しい会話が出来るようになりたい~優しい音声・優しい話法・言葉の地雷・話を聞くこと~」として、「話し言葉」のコミュニケーションは「知的なもの」と「情的なもの」がり、第1回は「知的なもの」に絞ったので、第2回は「情的なもの」について抗議された。「情的なものは」は情や心がこもっていることが大切で、心のこもった音声とは、優しく丁寧な音声が良いとされており、会話の受け方や発する言葉やメッセージや聞き方も優しく対応することが重要である。

                                

第3回は「日本語を正しく使いたい~放送用語の精神・間違った意味や読み方・敬語の注意点~」として、日常よく使われる言葉の注意点を振り返った。アカウントなどの新しいカタカナ語・BMIなどのアルファベット語・物を数える際の助数詞・衣紋かけやナウいなどの使われなくなった言葉・「出れる」「出られる」などのラ抜き言葉や「行けれる」「行ける」などのレたす言葉などの変化してきた文法・最近間違いの多い敬語文法の変化・「やおら」や「鳥肌が立つ」など「文化庁の国語に関する世論調査」から本来の意味と変化している言葉・「ギター」「ギター」などのイントネーションやアクセントなどが変化してきた音声の問題が示された。「最後に守りたい日本語と文化」としてマスコミの言葉の精神や言い方の精神を考えるとして、次の5項目が示された。①多くの一般人の分かりやすい言葉を基本とする。②正しい文法や適切な言葉、本来の慣用を重視し正しい日本語を普及する。③人に優しい言葉・言い方を基本とする。④品性と美しさと豊かな表現の言葉。⑤日本語を守りながらも、新しい文化・言葉も普及する。=おしまいに=お互いにリスペクトし合い、思いやりを伝える言葉で話し合える社会環境であってほしい。と結ばれた。質疑応答では1・2回の質問用紙に寄せられた3つの質問に答えていただいた。

            

受講者の言葉
●具体的なトレーニングが多くて、とても楽しく分かりやすかったです。「ことばは経験、生きた積み重ね」というお話が、大変心に残りました。
一部参加的型なところもあり、緊張しながらも楽しく受講することが出来ました。学びのある講座でした。また話し方の講座があったら参加したいと思います。
話すとは日常であり意識することはなかったが、自分の言葉を相手に届ける意識をすることでコミュニケーションが深まることがよく分かりました。講師の岡部先生、受講者の皆様ありがとうございました。                                                    (糸井史郎)



   

あだち区民大学塾講座 講座開催報告

「元NHKアナから学ぶ 話し方の改善とミニトレ」

講座開催報告

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