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│楽│学│の│会├┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬┤第│203│号│
└─┴─┴─┴┬┘│メ│ー│ル│マ│ガ│ジ│ン│└┬┴─-┴─┘
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    楽学の会ホームページ https://gakugaku.main.jp/
   
楽学の会メールマガジン2024年5月号をお届けします。
あだち区民大学塾の2024年6月講座のご案内と3月、4月講座の
開催報告です。

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┃も┃く┃じ┃
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◆◆あだち区民大学塾 2024年6月講座 開催案内

  ・近藤直子音楽講座~声を育てるエクササイズ~ 

●●あだち区民大学塾 開催報告(3月、4月)
  
 ・足立の伝統工芸 三味線と篠笛

 ・日本経済入門2024~中国・人口・賃金

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      あだち区民大学塾講座 開催案内(2024年6月開催)
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 ★★★★ 近藤直子音楽講座~声を育てるエクササイズ~
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 人間にとって「声」は大切な機能です。日常では当たり前なのに、そこに
意識が入るといろいろな考えに惑わされて、意外と悩んでしまう事がありま
す。特に人前で歌おうとすると様々な課題に直面し、自分の思うとおりに声
が出なくなり、楽しいはずの音楽が“音が苦”になってしまった経験をお持
ちの方もいらっしゃることでしょう。
 本講座では初心者から上級者までアマチュアの合唱を長年指導している近
藤直子が、人真似ではなく自分の本来の声と出会うエクササイズの方法を皆
さんと一緒に理論と実践を交えて学びます。自分の本当の声って何なんでし
ょう?


講座開催案内チラシ:
https://gakugaku.main.jp/lect/tirasi/240614-kondou.naoko_ongakukouza.pdf


講 師  近藤 直子氏

        足立区合唱連盟理事長
        NAOコーラスグループ主宰
        日本声楽発声学会正会員
        Aterm‐tonus-ton指導者
         
          
  開催日時:6月14日・21日 毎回金曜日 午後2時~4時
 
  講義内容

    第1回 初声の仕組み 呼吸の関り
       自分の呼吸を知ろう
       実際の呼吸と声の関係の実践
       声を効率よく使うための息の使い方
        
      
    第2回 骨格と筋肉と呼吸の関係
       姿勢と発声 座骨と足底
       全身で呼吸の動きをキャッチして声に導く  


  会 場:足立区生涯学習センター(学びピア21内) 5階 研修室1
      (足立区千住5-13-5)
  定 員:60名(抽選)

  受講料:1,500円(全2回分初日に会場でお支払いください)

  申込方法:往復ハガキで下記申込先へ郵送してください。 
    住所、氏名(フリガナ)、電話番号、
         「音楽講座」と明記してお申込みください(連名可)

  申込先:〒120-0034 足立区千住5-13-5
       足立区生涯学習センター内「あだち区民大学塾事務局」
        
  問合せ先: 電話/FAX 03-5813-3759(平日午後1時~4時)

  申込締切:令和6年5月31日(金)必着


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      あだち区民大学塾講座 開催報告(2024年3月、4月開催講座)
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 ★★★★ 足立の伝統工芸 三味線と篠笛(3月開催報告)
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3 月 22・29 日(金)の 2 日間にわたり、楽器音が他の教室の迷惑になら
ないように、独立している生涯学習センター研修室 1 において開催された。
講師は美鈴屋 3 代目の鈴木祐一氏と大塚竹管楽器 4代目の大塚敦氏。
応募者は 33 名、受講者は 28 名、延人数は 52 人であった。

第 1 回は「三味線」で、まず始めにNHK紅白歌合戦で伴奏を務めたと
いう講師が津軽三味線で「津軽じょんがら節」を披露し、受講者の心を捉えた。
その後スライドを用いて、美鈴屋三味線店の歴史・三味線の構造・三味線の
種類と分野別の使い分け、更に津軽三味線の歴史が紹介された。太棹・中棹・
細棹の使い分けはユーチューブの画像を使って紹介された。
後半は受講者全員が 2 挺の三味線を使って演奏体験を行った。ほとんどの人
が初めての体験であり、三味線の難しさを知ると共に、満足な表情が見られた
ので、貴重な体験を喜んでいただけたものと思われる。その後 2 代目の機械
を使わず、淡々とチョウナという道具で作り上げて行く DVD が紹介された。
最後に先生の津軽三味線で「津軽よされ節」の演奏を楽しんだ。

第 2 回は「篠笛」でまず始めにイメージ映像の「記憶の音色」が上映された。
これはコロナの影響で
3 年間中止が続いた祭りのお囃子に使われる篠笛が、またいつかかつての賑わ
いをもたらすことを願って大塚氏が制作したもので、その思いが感じられる
コメントが紹介された。その後、スライドで大塚竹管楽器の歴史と獅子田流
篠笛作りが紹介された。竹は材料として仕入れていたものが、商品として入荷
しなくなったので自ら竹林に入って材料の伐採からするようになったことや、
詳しい映像は技術の流出に繋がるので、製造過程については口頭での説明で
解説された。また「足立ブランド」の映像で製造の一端が紹介された。
後半はまず籐巻きの実演が行われた。さすがに実演希望者は難しそうに思えた
のかいなかった。演奏体験で全員1本づつ篠笛が配られ、まずは音だしを
経験し、次に簡単なメロディーを演奏した。一部経験者がいて全員でなんと
なくメロディーを表現することが出来た。最後に先生が一曲演奏して講座が
終了した。

受講者の言葉
・民謡を長年習ってきましたが、三味線に触れるのも弾くのも初めてでした。
 一つ一つ手作りでというところはとても驚きでした。また、足立区内にお店
 があり、代々技を受け継いでいると聞いて、一度行ってみたいと思いました。
・篠笛は体験が十分できてよかった。触れることで身近に感じられました。
・篠笛が 3 種類あることや。指穴のふさぎかたもわかった。
・三味線をかかえて音を聞いたのは初めてで、音の響きを感じました。
 すばらしい体験でした。(篠笛)も体験が出来て楽しかったです。
 篠笛制作は本当に細かく美しく、音はやさしく大変良い時間を過ごしました
・三味線の作り方のDVD はとても印象に残りました。もっと体験をしてみたい
 と思いました。篠笛は籐巻きが見れてすばらしいと思いました。
 唄用とドレミ調の違いがわかったのも良かったです。(糸井史郎) 
     

講座開催報告はこちら ↓
https://gakugaku.main.jp/lect/lect01d-240322-shamisen & shinobuem.html


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 ★★★★ 日本経済入門2024~中国・人口・賃金(4月開催報告)
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 4 月 6・13・20 日(土)の 3 回にわたり研修室 1 にて開催された。
講師は元農林水産省課長職の柴田寛氏。応募者は 33 名・受講者は 31 名・
出席者は累計 79 名であった。

第 1 回は「中国経済の変貌と課題を考える」でGDP 世界第 2 位の中国経済
の急激な減速が日本や世界各国に大きな影響を与えていることを踏まえ変貌
の現状と課題が解説された。
GDP とは国内の企業が 1 年間に生み出した付加価値(利潤+人件費+配当)
を合計したもので、日本ではサービス業が 8 割を占めている。中国に対する
日本の GDP 比率は、1990 年は 7.93 倍、2010 年は 0.95 倍、2023 年は 0.24
倍となっており、日本が 2010 年をピークに下がるが、中国はその後成長を
続け 2010 年に逆転した。一方 1 人当たりのGDP は 1990 年に日本が 74.1 倍
あったが、2022 年は 2.7 倍にまで近づいている。中国経済が減速期に入った
のは1.建設・不動産部門の悪化 2.人口減少と高齢化 3.国進民退などがあ
げられる。
鄧小平の社会主義市場経済(民進国退)により民営企業が成長したが、習近平
が民進国退は社会主義の否定になるとして、国進民退に方針を転換した。

第 2 回は「我が国の人口動向の見通しと課題を考える」で日本の長期的な
人口減少の課題が解説された。
日本の人口は 1950 年が 0.84 億人・2022 年が 1.24 億人・2100 年が 0.74
億人でピーク時の 42.4%減となる。1947~49 年は団塊世代と言われ出生が
年間 269 万人となり、1970 年代にその団塊ジュニア世代で増加が見られた
ものの、その後 50 年間減少が続き、2023 年の出生は 76 万人となり、2005年
には死亡数が出生数を上回り人口減少時代となった。人口減少の原因は少子化
であり、結婚阻害要因として 1.非婚化 2.結婚コストの上昇 3.晩婚化など
があり育児阻害要因としては 1.妻の育児負担 2.夫の育児非協力があり、
経済力要因として 1.若年層の低賃金 2.養育・教育コストの負担などがある。
政府は異次元の少子化対策を掲げるが効果は疑問がある。スウェーデンは
合計特殊出生率が日本より高く、その原因は婚外子が 54.5%あり日本の 2.3%
と大きな差があり、移民人口割合はスウェーデン 18.9%で日本は 2.2%である。
日本の適正人口を安倍内閣は人口 1 億人を目標としたが、「人口戦略会議」は
「2100 年の人口は 6300 万人とされているが、8000 万人(外人 10%)で安定
させて成長力のある社会を目指すべき」と提言した。しかし今後も下方修正は
続くと思われる。政府の少子化対策は子育て支援に偏り、肝心な結婚対策や
若年層の賃金上昇が欠けている。欧米を見ると人口小国は経済弱国ではなく、
日本は人口減少の呪縛から解放されるべきである。

第 3 回は「日本の賃金の特殊性と課題を考える」で、バブル崩壊以降長期間
伸び悩んでいた賃金の特殊性と課題が解説された。
実質現金給与総額は 2022 年 4 月から 22 ヶ月連続でマイナスである。
賃金は2%伸びたが食料・エネルギーなどの物価上昇は 4%となり実質マイナス
となった。名目賃金は賃金が低い非正規・女性・高齢者の増加により、加重平
均がマイナスとなった。しかし、正規雇用者の基本給の削減は少なかった。
現金給与総額(月額)は 1997 年 37.2 万円でピークとなり、2013 年は 31.4万円
で底を打ち、2023 年は33 万円で 25 年前の 1997 年よりも低い。その原因は
バブルの崩壊、金融機関の貸し剥がしや貸し渋り、デフレなどで、1998年より
「賃金・冬の時代」となった。
その間高齢者・女性・非正規等の低賃金雇用者が増加したので、人手不足にも
かかわらず賃金は上昇しなかった。企業の利益剰余金は賃金として支払われず
企業内に留保された。

最後に追加資料「マイナス金利の解除とは何か」が解説された。
受講者の言葉:
・日本経済入門講座は資料、お話の内容ともに大変充実していて有意義な時間を
 過ごすことができました。日頃、疑問に思っていることがクリアになりました。
・経済について話を聞く機会が少ないので3日間の内容は大変興味深くよくわかっ
 た。表やグラフが多く理解するためにもよかった。難しい内容ではあるがこれ
 から新聞やニュースなどを見る時大変役立つと思う。日本経済についてまた
講義があればよいと思います、ありがとうございました
・中国経済が減速期に入ったといわれるがやはり大国であることを講師の分かり
 易い話とグラフ、資料から理解できた。それにしても成長を続けるアメリカの
 すごさに改めて驚いた。11 月のアメリカ大統領選挙によっては、日本経済も
 どうなっていくのか大変気になります。        (糸井史郎)

講座開催報告はこちら ↓
https://gakugaku.main.jp/lect/lect01d-240406-nihonkeizai.nyuumon.html


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   楽学の会(がくがくのかい)からのお知らせ
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NPO法人「楽学の会」ではホームページを開設しています。
当会が企画・運営する「あだち区民大学塾」事業で開催される様々な講座
のお知らせや生涯学習センター、行政等が開催する学習事業等に「運営ボ
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演会を行い、「地域の学ぶ人々の支援と、自らの学び輝きを目指す」を理
念としたボランティア活動です。平成15年4月より、NPO法人として活動し
ています。

 ■講座・講演会を企画し、区民に提供する活動をしています。
  教育委員会及び生涯学習センターと共催です(あだち区民大学塾)。

 ■生涯学習センター・行政等が実施する学習事業等に、「運営ボランテ
  ィア」として参加・参画しています。
  皆さん、余暇を利用して参加しませんか。自らが輝きます。

  問合せ先:楽学の会事務局 福田 哲郎
          E-Mail:tefukuda2002@yahoo.co.jp

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     ●次号配信は、2024年6月初めの予定です
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