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│楽│学│の│会├┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬┤第│157│号│
└─┴─┴─┴┬┘│メ│ー│ル│マ│ガ│ジ│ン│└┬┴─-┴─┘
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楽学の会メールマガジンをお届けします。
あだち区民大学塾の2022年3月講座をご案内します。

*新型コロナのまん延防止等重点措置が適用され(1/21~2/13)
足立区の施設は利用自粛となり、2月講座は中止となりました。
 ・鎌倉幕府講座:第2回、第3回講義は3月、4月に延期
 ・日本書紀編纂1300年講座:3月に延期
 ・足立の伝統工芸講座:中止
 
◇◆◇◆令和3年度講座より受講申込は往復はがきに加え
  電子メール での申込みも可能となりました。◇◆◇◆◇
    メールアドレス:info@gakugaku.main.jp

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┃も┃く┃じ┃
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◆◆あだち区民大学塾 3月講座 開催案内

  ・中世を読み解く『日記』に見る中世Ⅱ

●●あだち区民大学塾 講座実施報告(12月講座)

  ・教科書で教わらなかった宮沢賢治

  ・歌舞伎入門講座 カブキの楽しさ見つけよう! 

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      あだち区民大学塾講座 開催案内(3月開催)
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 ★★★★ 中世を読み解く『日記』に見る中世Ⅱ
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 日本史研究において、古記録(日記)は、基本史料となります。
日記には、当時の政治・経済・文化等状況を知るうえで貴重な情報が
記されています。
 本講座では、まず中世という時代について概説を行い、続いて中世に
記された日記を読み解きながら、その時代背景や記主について
窺(うかが)っていきます。

講座開催案内チラシ:
http://gakugaku.main.jp/lect/tirasi/220312-chuusei_nikki2-220126.pdf

  講 師  大関 直人氏
         江東区教育委員会 文化財専門員
         法政大学研究員

  開催日時:3月12日・19日・26日 毎回土曜日 午後2時~4時
 
  講義内容

    第1回 中世とはいかなる時代か?
         中世の日記とは~日記に中世を読む

    第2回 平安時代後期~鎌倉時代の日記を読む
        『玉葉』『吉記』等

    第3回 南北朝~室町時代の日記を読む
        『看聞日記』『親長卿記』等

  会 場:足立区生涯学習センター(学びピア21内)5階 研修室1

  定 員:50名(抽選)

  受講料:1,500円(全3回分初日に会場でお支払い下さい)

  申込方法:(1)往復ハガキで 下記申込先へ郵送下さい

       (2)メールで申込、下記メールアドレスへ申込み下さい
            info@gakugaku.main.jp 

(1)(2)とも 住所、氏名(フリガナ)、電話番号、
        「日記に見る中世」と明記して申込下さい(連名可)

  申込先:〒120-0034 足立区千住5-13-5
       足立区生涯学習センター内「あだち区民大学塾事務局」
        
  問合せ先: 電話/FAX 03-5813-3759(平日午後1時~5時)

  申込締切:令和4年2月28日(月)必着

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      あだち区民大学塾 講座実施報告(12月講座)
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 ★★★★ 教科書で教わらなかった宮沢賢治
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講師は宮沢賢治研究家、赤田秀子氏。講座開催日:令和3年12月2・9・16日
(毎回木曜日)研修室4において、コロナ対策を行って開催された。
応募者35名 受講者32名 累計84名。

1日目。「書簡から見る宮沢賢治」
宮沢賢治は1909年(M42)、現在の岩手県花巻市の質屋・古着商の
長男として生まれる。賢治の作品は教科書にも掲載され、賢治像は小説化され
日本国民のモデルとして扱われ、聖人君子化されてきた。賢治は手紙を多く
書いていて、友人、教え子、家族宛ての物が488通現存しているが、その中
には残念ながらラブレターは存在していない。今回はそれらの手紙を読むこと
で本当の賢治像を見ていく。盛岡中2年時の賢治の父・政治郎あての手紙には、
自分の息災と9月の決算が書かれている。父親から学費の仕送りを受けていた
ので、その収支報告である。用途を汽車賃、洗濯代、小遣いなど何円何銭と
細かく記載され、几帳面さが伺える。

2日目。「なぜ、小説や哲学ではなく、童話を書いたのか」
賢治の童話「鹿踊りのはじまり」には、栃の実、粟、稗の団子や餅が書かれて
いる。当時、これらは米不足の東北地方には重要な食材であった。
また、太陽の恵みの温かさ、歌を歌い踊る姿など心の豊かさも表現されている。
更に、「ざあざあ」「プルルルル」などオノマトペが多用されていて日本語の
豊かさを教えてくれる。このような童話こそ子供達に読ませたい文章である。
賢治が童話を書き始めた時、彼の作品は時代より先に行っていて、専門家も
判断できず出版社で不採用になる。しかし、賢治没後、草野新平などの尽力で
多くの人に知られるようになる。

3日目。「賢治が本当になりたかったものは・・・?」
賢治がなりたかったものは、学校の作文では「父の仕事を継いで質屋」と書いて
いる。しかし、貧しい質屋では生計が成り立たず、東京に出て人造宝石の切削工
になる。これは切削技術が難しく断念し故郷に帰り農学校の教師になる。
やがて、独創的な造園家を希望し、花巻共立病院の花壇設計を請け負う。
賢治はこの花壇に「ベートーベンのファンタジー」を表現したが、この設計図は
現在も残されている。賢治はこの仕事が気に入っており、「装景」と名付けた。
花壇だけでなく公園全体の設計もやりたかったのである。

今回の講座は、よく知られている宮沢賢治の作品「風の又三郎」や「銀河鉄道
の夜」ではなく、残された賢治の手紙や資料を読み解くことで、賢治の本当の
人間性を知ることが出来たと思う。
アンケートにも「とても勉強になりました。賢治の本をもっと読みたくなり
ました。」と書いていただいてる。 (榊原金市)

講座実施報告はこちら↓
http://gakugaku.main.jp/lect/lect01d-2112miyazawa.kenji.html

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 ★★★★ 歌舞伎入門講座 カブキの楽しさ見つけよう! 
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講師:元歌舞伎座支配人、金田栄一氏。令和3年12月4・11・18日(毎回日曜日)
研修室1において、コロナ対策を行って開催された。
応募者34名 受講者26名 累計74名

1日目。「歌舞伎の始まりと『傾(かぶ)く』精神」
冒頭は講座の直前、今年11月28日に中村吉右衛門が無くなった追悼の意と紹介
から始まった。テレビの「鬼平犯科帳」が大ヒットし、それまでは兄松本幸四郎
の陰になっていたが、これで一躍日の目を見た。しかし、本人は鬘を着けると
鬼平に見られ長い間相当悩んでいた事、着物姿と背広姿は全く異なった雰囲気
になり、そこにいるだけで存在感のあった人であった事などエピソードが紹介
された。
歌舞伎は、江戸時代1603年、奇抜な格好をして奇抜なことをする事から始まった。
創始者は出雲の阿国。奇抜な踊りなので「傾(かぶ)き」と呼ばれた。
しかし、「遊女歌舞伎」になり、風紀上の問題から成人男子のみに限定された。
そこから生まれたのが女形(女形)である。
明治になると、西洋文化が流行し歌舞伎が消滅の危機になる。しかし西洋文化
も取り入れながら、歌舞伎の新しい文化を作り上げ継続された。歌舞伎は、
歴史を忠実に描いた芝居はあまりない。
従って、歴史物語ではなく、「おとぎ話」と思ってみるのが楽しみ方である。

2回目。「團十郎の代々と歌舞伎十八番」
初代團十郎の先祖は甲府生まれの武田武士。團十郎の父が人形町に住んでいて
芝居好きだった。14歳で初舞台を踏むが、体を赤く塗り墨で隈取をし勇壮な
芝居をした。ここから、荒事という江戸歌舞伎の芸風が始まった。
二代目團十郎は初代が成田不動尊に熱心に祈願の結果授かった子。ここから、
屋号を「成田屋」という。
上方和事風役柄にも幅を広げた結果「助六」を初演することになる。
又、江戸庶民に神懸った存在として崇められ、歌舞伎役者の中でも別格の存在
となる。十二代團十郎は新之助時代、菊之助、辰之助と共に「平成の三之助」
と呼ばれ、歌舞伎を盛り上げ押しも押されもせぬ歌舞伎界のリーダーとなる。

3回目。「大道具と小道具」
冒頭、金田講師が昨年文化庁長官表彰を受章されたことの報告があった。
歌舞伎には大道具と小道具がある。大道具とは組み立てが必要な大きな装置で、
屋敷、庭木、背景画などであり、製作は歌舞伎場の専属会社が担当する。
小道具とは小物で刀、扇子、下駄などであり、製作会社は藤波小道具一社で
担当し、大きな倉庫に保管し、各歌舞伎場に貸出している。

今回の講座は、アンケートを見ると「歌舞伎の敷居が低くなった」
「来年はぜひ見に行きたい」「今後は楽しめる」など、歌舞伎の見方、楽しみ
方を多くの方に理解していただいたので、歌舞伎を身近なものに感じて
いただいた有意義な講座であったと言える。 (榊原金市)


講座実施報告はこちら↓
http://gakugaku.main.jp/lect/lect01d-2112_kabuki.html

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      楽学の会(がくがくのかい)からのお知らせ
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◆「楽学の会」ホームページのご紹介

NPO法人「楽学の会」ではホームページを開設しています。
当会が企画・運営する「あだち区民大学塾」事業で開催される様々な講座
のお知らせや生涯学習センター、行政等が開催する学習事業等に「運営ボ
ランティア」として参加、参画の情報も掲載しています。
是非ご覧ください。

アドレスは http://gakugaku.main.jp/ または「楽学の会」で検索

 (2022年3月に移転予定 ⇒ https://gakugaku2.main.jp/ )


◆「楽学の会」では会員を募集しています。

「楽学の会」は、平成8年5月に結成された全国でも数少ない学習ボランテ
ィアグループです。この活動は、生涯学習の推進を目指して、区民に学び
の機会を企画・提供し、生涯学習センターとの連携・協働による講座・講
演会を行い、「地域の学ぶ人々の支援と、自らの学び輝きを目指す」を理
念としたボランティア活動です。平成15年4月より、NPO法人として活動し
ています。

 ■講座・講演会を企画し、区民に提供する活動をしています。
  教育委員会及び生涯学習センターと共催です(あだち区民大学塾)。

 ■生涯学習センター・行政等が実施する学習事業等に、「運営ボランテ
  ィア」として参加・参画しています。
  皆さん、余暇を利用して参加しませんか。自らが輝きます。

  問合せ先:楽学の会事務局 江川武男
          E-Mail:takeo-wg@cj9.so-net.ne.jp

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     ●次号配信は、2022年3月初めの予定です
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発行者:NPO法人 あだち学習支援ボランティア 楽学の会
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