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│楽│学│の│会├┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬┤第│166│号│
└─┴─┴─┴┬┘│メ│ー│ル│マ│ガ│ジ│ン│└┬┴─-┴─┘
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    楽学の会ホームページ https://gakugaku2.main.jp/
   
楽学の会メールマガジンをお届けします。
あだち区民大学塾の2022年9月講座をご案内します。

◇◆受講申込は往復はがきに加え電子メールでの申込みも可能です◇◆
メールアドレス:info@gakugaku.main.jp

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┃も┃く┃じ┃
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◆◆あだち区民大学塾 9月講座 開催案内

  ・江戸庶民と武士の暮らし入門

  ・特別講演会 江戸のヒロイン~歴史をつくった女性たち~

●●あだち区民大学塾 実施報告(5、6,7月)

  ・篤姫と和宮 大奥から見た幕末

  ・信長・秀吉・家康 戦国の三英傑の謎
 
  ・「ひらがなの魅力をさぐる」やまとことば
  
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      あだち区民大学塾講座 開催案内(9月開催)
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 ★★★★ 江戸庶民と武士の暮らし入門
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 江戸庶民の食事事情と旅と遊郭の話、そして、江戸城での将軍や武士と
しての幕臣の仕事や制度、大奥の仕組みなどを紹介します。
また、江戸時代や明治期に来日した外国人は庶民や武士をどう見たかも学びます。

講座開催案内チラシ:
https://gakugaku2.main.jp/22.09.09edoshminn.pdf

  講 師  大沢 正明氏
         江戸文化歴史検定一級
         奈良まほろばソムリエ検定ソムリエ級
         京都・観光文化検定試験一級 (足立区在住)

  開催日時:9月9日(金)・17日(土)・24(土)午後2時~4時
 
  講義内容

    第1回 江戸庶民の食・旅・遊郭

    第2回 江戸城での将軍・幕臣と大奥の仕組み 

    第3回 外国人が見た江戸庶民と武士

  会 場:足立区生涯学習センター(学びピア21内)5階研修室1
     
  定 員:50名(抽選)

  受講料:2,000円(全3回分初日に会場でお支払い下さい)

  申込方法:(1)往復ハガキで 下記申込先へ郵送下さい

       (2)メールで申込、下記メールアドレスへ申込み下さい
            info@gakugaku.main.jp 

(1)(2)とも 住所、氏名(フリガナ)、電話番号、
        「江戸庶民と武士」と明記して申込下さい(連名可)

  申込先:〒120-0034 足立区千住5-13-5
       足立区生涯学習センター内「あだち区民大学塾事務局」
        
  問合せ先: 電話/FAX 03-5813-3759(平日午後1時~5時)

  申込締切:令和4年8月26日(金)必着

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 ★★★★特別講演会 江戸のヒロイン~歴史をつくった女性たち~
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 江戸時代は男尊女卑のイメージが強いが、歴史上では女性が重要な役割を
果たしてきました。テレビでおなじみの足立区出身女優で、歴史作家の
お江戸ル“ほーりー”氏が、江戸時代の歴史をつくったヒロインに焦点をあて、
スライドに投影しながらどなたにもわかりやすく講演いたします。

講座開催案内チラシ:
https://gakugaku2.main.jp/22.09.23.hiroin.pdf

  講 師  お江戸ル“ほーりー”こと
         堀口 茉純氏
           足立区出身 女優、歴史作家
           江戸文化歴史検定1級(最年少合格) 
      
  開催日時:9月23日(金・祝日)午後2時~4時
 
  講義内容

   武家女性・・・将軍の正室となった天璋院と和宮
   庶民女性・・・文学、歌舞伎、文楽の主人公、八百屋お七
   芸能者・遊女・・・歌舞伎の源となった出雲阿国など 
 
  会 場:足立区生涯学習センター(学びピア21内)4階 講堂

  定 員:99名(抽選)

  受講料:1,000円(初日に会場でお支払い下さい)

  申込方法:(1)往復ハガキで 下記申込先へ郵送下さい

       (2)メールで申込、下記メールアドレスへ申込み下さい
            info@gakugaku.main.jp 

(1)(2)とも 住所、氏名(フリガナ)、電話番号、
         「江戸のヒロイン」と明記して申込下さい(連名可)

  申込先:〒120-0034 足立区千住5-13-5
       足立区生涯学習センター内「あだち区民大学塾事務局」
        
  問合せ先: 電話/FAX 03-5813-3759(平日午後1時~5時)

  申込締切:令和4年9月9日(金)必着


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      あだち区民大学塾講座 実施報告(5月、6月、7月講座)
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 ★★★★ 篤姫と和宮 大奥から見た幕末
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 5月7日(土)・6月11日(土)・7月9日(土)の3回にわたり生涯学習センター
研修室1及び講堂にて開催された。
 講師は幕末の足立の郷士・日比谷健次郎の活躍を描いた小説「紅紫の館」の著者で、
令和3年10月「幕末の足立と桜田門外の変・徳川埋蔵金・新選組」の第1回講師を担当
された穂高健一氏。連載小説準備中でお忙しい中を月1回というスケジュールで実現
した。応募者は63名、受講者は59名、出席は第1回55名・第2回44名・第3回40名・
合計139名であった。

 第1回は「天璋院篤姫 将軍継承問題の激しい対立と大奥の政治力」として、幕末
(12代~15代将軍)の大奥の内部事情や皇室との関係、御台所決定の状況が解説された。
特に天保の改革を行った老中・水野忠邦に対し、大奥を代表して対立した大奥最上位の
上臈・姉小路は「奥女中は禁欲の代償として贅沢をしているにすぎない」とやり返し、
大奥改革を封じたというエピソードを紹介された。姉小路は公家で大納言の橋本実誠の
娘で、12代家慶の正室・有栖川宮の喬子に従って大奥入りしたが、喬子死去後に大奥の
実力者になり、後に篤姫の受け入れや和宮(姉小路は和宮の大叔母)の降嫁にも大きな
影響力を与えた。

第2回は「皇女和宮の降嫁と家茂将軍の夫婦愛そして悲劇の物語」として、薩摩出身の
篤姫の 13代家定との婚礼から皇室出身の和宮と 14代家茂との婚礼までが解説された。
大奥の記録は全て焼却されて残っていないので憶測するほかはないが、幕末の将軍家は
幼くして死亡することが非常に多かったがその理由は明らかではない。11 代家斉は53人
の子が誕生したが成人になったのは28人であり、12代家慶は27人の子があり、男子は
14人いたが、成人したのは13代家定のみであった。

 第3回は「対立する嫁と姑がお家存続で立ち上がる」として、篤姫が嫁いだ13代家定は
34歳で早世し、14代には南紀派で井伊直弼や大奥が推す家茂が12歳で将軍となり、
16歳の時、和宮が嫁いだ。家茂は1866年第二次長州征伐の途上、わずか20歳の時大阪城で
亡くなり15代には慶喜がついた。慶喜は1967年大政奉還。
篤姫と和宮は当初対立していたが、薩摩と皇室双方に徳川家の存続と江戸の無血開城を
働きかける為に協力する様子が解説された。

受講者のご意見
・教えられていた歴史と違った側面での歴史の見方を知ることができました。
 新しい見方で歴史を見返すことができそうで楽しくなりました。
・時代背景をおもしろく拝聴しました。クリミア戦争が日本にも影響を与えていたり、
 北方領土の話については知らないことでしたが、歴史の事実を知る必要がある。
 アイヌ系ロシア人の話を聞くとロシアが北海道を侵攻する話もあながちない話では
 ないと思いました。近代史(幕末からの話)を丁寧に教える必要がありますね。など。
                               (糸井史郎)

講座実施報告はこちら↓
http://gakugaku.main.jp/lect/lect01d-220507_oooku.bakumatsu.html

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 ★★★★ 信長・秀吉・家康 戦国の三英傑の謎
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7月1・8・22日(金)の3回にわたり、研修室1において開催された。応募者は52名、
参加者は45名、第1回は45名・第2回は41名・第3回は42名で累計は128名であった。
講師は國學院大學兼任講師の平野明夫氏。昨年10月の「徳川家康研究の最前線『東照
神君』の実像」に次いで、2回目の講義となった。

第1回は「なかぬなら殺してしまへ時鳥 織田右府」というタイトルで織田信長の生涯
と転換点となった4つのエピソードについて説明された。1つ目は父の信秀が経済力を
つけて信長が台頭する土台を作ったこと、2つ目は戦国武将の名を挙げた桶狭間の戦い
で今川義元を破ったこと、3つ目は従三位右大臣になったものの足利氏のように征夷
大将軍になろうとはしなかったこと、4つ目は本能寺の変と明智光秀との主従関係に
ついて解説された。

第2回は「鳴かずともなかして見せふ杜鵑 豊太閤」というタイトルで豊臣秀吉の
4つのエピソードが説明された。1つ目は秀吉の出自で、木下・羽柴・豊臣と姓を変えて
いるが、木下は奥さんの家の姓で、羽柴は1575年に丹羽氏と柴田氏から一字づつ
もらったものである。2つ目は信長の死を知った秀吉が毛利氏と講和して備中高松城から
引き返した中国大返しで、天下取りの素早い動きが紹介された。3つ目は天下人としての
秀吉で1585年関白就任に際し、近衛家の養子となって藤原姓になり、翌年太政大臣となり
朝廷から豊臣姓が贈られた。秀吉も将軍でなく関白・太政大臣となった。4つ目は晩年の
朝鮮出兵で、朝鮮の後に中国まで支配するつもりであったことが説明された。

第3回は「なかぬなら鳴くまで待よ郭公 大権現」というタイトルで徳川家康の4つの
エピソードが説明された。1つ目は家康の出身地は現豊田市の松平で祖父清康と父広忠が
現岡崎市に進出したこと。第2のエピソードは三河一向一揆に勝利して家臣団の反対派を
一掃した。第3のエピソードは征夷大将軍に任命されたこと。第4は1605年に秀忠に将軍
職を譲った後も駿府城で実権を握って大御所といわれた。
 最後に三英傑がなぜ現愛知県に相次いで生まれたかについては、定説はないものの
信長と秀吉、秀吉と家康はそれぞれ主従関係で、権力争いはせず、権力者が死を迎えた
後に、それを引き継ぐことで権力が継承されたためと思われる。

受講者の言葉。
・戦国時代に活躍した三英傑の一人ひとりの生涯について詳細にわたり講義が展開され、
興味深く改めて三人の認識を得ました。今後もこういう型で講座が企画されることを
希望します。
・家康の出自の話は大変ためになりました。歴史に強くない私でしたがとても良かった。
・興味深く拝聴しました。色々の視点があるので参考になりますが、文章が難解で理解
が難しい。
・本能寺の変をもう少し深くお聞きしたいと思いました。等。
(糸井史郎)
講座実施報告はこちら↓
http://gakugaku.main.jp/lect/lect01d-220701_sengoku.san.eiketsu.html

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 ★★★★ 「ひらがなの魅力をさぐる」やまとことば
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7月5・12・19 日の火曜日に開催されました。講師は原山建郎氏(日本文藝家協会会員
武蔵野大学仏教文化研究所客員研究員)、応募者29名、受講者は26名で延べ75名でした。
今回の講座では、遠く卑弥呼の時代から 21世紀まで上古代日本の〈やまとことば〉を
今に伝える「ひらがなの魅力」を古典や宮沢賢治などの詩を通して楽しみながら探り
ました。

第1回 〈ひらがな〉の成立とオノマトペ
・漢字が 4~5 世紀に伝わるまで日本は文字を持たず、口承言語(話しことば)の文化
 だった。
・漢字の伝来により、話しことばは、表音文字である漢字の音韻と語意を借りて作った
 万葉仮名で『万葉集』を編み、漢字の崩し字による江戸仮名の時を経て、現在のひら
がなになった(明治 33 年)。
・〈ひらがな〉は、丸くて、柔らかくて、優しい。万葉仮名の流れを汲むひらがなは、
 上古代のやまとことばを現代に伝える「からだことば」であり、日本人の身体
(遺伝子)に刻み込まれている。
・子どもは胎内で聞く母語〈ひらがな〉のリズムで育つ。「からだことば」として
最初に出会うオノマトペ(ことばの卵)が、親と子の心をつなぐのである。
・オノマトペ(擬音語・擬態語)は、一つひとつの音と響きに、硬さや柔らかさ、
明るさや静けさの響きがあり、それは言霊や音霊と呼ばれている。

第2回 まるい〈ひらがな〉、四角い〈漢字〉、とんがった〈カタカナ〉、フィーリング
・〈漢語〉は、四角く堅苦しい感じを与えるが、その文章を読んだり聞いたりした瞬間
に漢字の意味が理解できるので、伝えることが最優先事項の時はよい。
・〈カタカナ語〉には、硬・軟二つの側面がある。一つは、英単語のカタカナ表記で
あり、英語の得意な人には歓迎される。もう一つは、外来語の言い換えである和製
英語(デジタルとアナログ、コミュニケーション、イメージなど)で、直訳の日本語
よりわかりやすい。
・四角い漢字の会話を〈ひらがな〉で丸くする。〈ひらがな〉は、伝える思いが相手の
 心に「やわらかく、あたたかく」届く。

第3回 〈あはれ・をかし・たのし・おもしろし〉の世界
・〈あはれ〉は強い感動を示すときの感動詞・名詞。深いしみじみとした感動・情趣を
 いう。後に日本文学の根幹として発展し、調和美・優雅美・静寂美・悲哀美などの
内容を持つようになった。
・〈をかし〉は形容詞。清少納言の『枕草子』は〈をかし〉の文学の代表。対象を知的
 批評的に観察し、鋭い感覚で対象をとらえることによって起こる情趣である。
・〈たのし〉は安定した、みちたりた快適の状態で、それを行為に示す自らの態度を
 言う。
・〈おもしろし〉は対象に対してもつ感情、心に楽しく思う意。
 これらの世界を『枕草子』『古今和歌集』『土佐日記』『歌舞伎十八番』の名ぜりふ
 を通して味わった。

受講者からは
・言葉の面白さ、大切さ、日本語の世界の学びにひきこまれた。
・レジメの内容が詳しく、板書もあり、ジョークのある話法でわかりやすく楽しかった。
・宮沢賢治作品の朗読になつかしい昔がよみ返り、日本の言葉のよさを再認識した。
 などの感想が寄せられました。              (板部 裕子)

講座実施報告はこちら↓
http://gakugaku.main.jp/lect01d-220705_yamato.kotoba.html

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      楽学の会(がくがくのかい)からのお知らせ
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◆「楽学の会」ホームページのご紹介

NPO法人「楽学の会」ではホームページを開設しています。
当会が企画・運営する「あだち区民大学塾」事業で開催される様々な講座
のお知らせや生涯学習センター、行政等が開催する学習事業等に「運営ボ
ランティア」として参加、参画の情報も掲載しています。
是非ご覧ください。

アドレスは https://gakugaku2.main.jp/ または「楽学の会」で検索

◆「楽学の会」では会員を募集しています。

「楽学の会」は、平成8年5月に結成された全国でも数少ない学習ボランテ
ィアグループです。この活動は、生涯学習の推進を目指して、区民に学び
の機会を企画・提供し、生涯学習センターとの連携・協働による講座・講
演会を行い、「地域の学ぶ人々の支援と、自らの学び輝きを目指す」を理
念としたボランティア活動です。平成15年4月より、NPO法人として活動し
ています。

 ■講座・講演会を企画し、区民に提供する活動をしています。
  教育委員会及び生涯学習センターと共催です(あだち区民大学塾)。

 ■生涯学習センター・行政等が実施する学習事業等に、「運営ボランテ
  ィア」として参加・参画しています。
  皆さん、余暇を利用して参加しませんか。自らが輝きます。

  問合せ先:楽学の会事務局 江川武男
          E-Mail:takeo-wg@cj9.so-net.ne.jp

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     ●次号配信は、2022年9月初めの予定です
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発行者:NPO法人 あだち学習支援ボランティア 楽学の会
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