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│楽│学│の│会├┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬┤第│199│号│
└─┴─┴─┴┬┘│メ│ー│ル│マ│ガ│ジ│ン│└┬┴─-┴─┘
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    楽学の会ホームページ https://gakugaku2.main.jp/
   
楽学の会メールマガジン2024年2月号をお届けします。
あだち区民大学塾の2024年3月講座のご案内と12月、1月講座の
開催報告です。

 お知らせ:2024年4月講座よりメール受付を中止します。
      往復はがきでお申込下さい。

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┃も┃く┃じ┃
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◆◆あだち区民大学塾 2024年3月講座 開催案内

  ・足立の伝統工芸 三味線と篠笛

●●あだち区民大学塾 開催報告(12月、1月)
  
  ・歌舞伎入門講座3 カブキの楽しさ見つけよう

  ・大河「光る君へ」~平安の女流文学から学ぶ~

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      あだち区民大学塾講座 開催案内(2024年3月開催)
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 ★★★★ 足立の伝統工芸 三味線と篠笛
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 江戸時代の足立区は、川運が発達していて、日光街道や千住宿の
繁栄と同時に流通の拠点となっており、多くの職人が道具や工芸品を
作っていました。その「匠の技」は21世紀の現代にも引き継がれて
います。足立区伝統工芸振興会の会員で東京三味線と江戸和笛を作り
続けるお二人の名人技と演奏体験を楽しんでください。
 この講座は足立区産業振興課・足立区伝統工芸振興会との協創講座です。


講座開催案内チラシ:
https://gakugaku2.main.jp/wp-content/uploads/2023/12/24.03.22.shamisenn-to-sinobue.pdf

 
講 師  鈴木 裕一氏
          美鈴屋三味線店創業120年 三代目

       大塚 敦氏
          大塚竹管楽器 獅子田流笛師 四代目  
         
          
  開催日時:3月22日・29日 毎回金曜日 午後2時~4時
 
  講義内容

    第1回 三味線は舞台芸術の華
        ~津軽三味線の迫力と演奏体験~
      
    第2回 篠笛は祭囃子の華
        ~独自の製造技術と演奏体験~

            
  会 場:足立区生涯学習センター(学びピア21内) 5階 研修室1
      (足立区千住5-13-5)
  定 員:30名(抽選)

  受講料:1,500円(全2回分初日に会場でお支払い下さい)

  申込方法:(1)往復ハガキで 下記申込先へ郵送下さい

       (2)メールで申込、下記メールアドレスへ申込み下さい
            info@gakugaku.main.jp 

(1)(2)とも 住所、氏名(フリガナ)、電話番号、
         「足立の伝統工芸」と明記して申込下さい(連名可)

  申込先:〒120-0034 足立区千住5-13-5
       足立区生涯学習センター内「あだち区民大学塾事務局」
        
  問合せ先: 電話/FAX 03-5813-3759(平日午後1時~4時)

  申込締切:令和6年3月8日(金)必着


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      あだち区民大学塾講座 開催報告(12月、1月開催講座)
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 ★★★★ 歌舞伎入門講座3 カブキの楽しさ見つけよう
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12 月 6・20・27 日(水)の 3 回にわたり研修室 1 において開催された。
講師は元歌舞伎座支配人で歌舞伎研究家の金田栄一氏。
申込者は 39 名、受講者は 35 名、累計 97 名。

第 1 回は「心にひびく名せりふ(知らざー言って・・・)」と題して、
歌舞伎の名せりふの解説が行われた。演目は「白浪五人男」「三人吉三」
「助六」「外郎売」「義経千本桜」等で、「白浪五人男」は菊五郎演じる
弁天小僧の「知らざあ言って聞かせやしょう」、吉右衛門演じる日本駄右
衛門の「問われて名乗るもおこがましいが」が紹介された。
「三人吉三」は「月もおぼろに白波の」の名せりふ。「助六」は 12 代
團十郎と玉三郎の揚巻を画像で紹介された。「外郎売」は 2 代團十郎が
始めたが、現 8 代目新之助まで市川家の「外郎売」が曾我兄弟に結びつ
けられた背景も紹介された。「義経千本桜」は「鰯ておけば飯蛸思い」と
「魚づくし」の言葉遊びが紹介された。

第 2 回は「アイデアあふれる衣裳とデザイン」で色と役柄の関係が紹介
された。赤い衣裳は「赤姫」と言われお姫様に使われ、紫は高貴な身分の
人に多く、大名の妻や「勧進帳」の義経に使われている。紫の変則的な
使用法として「紙衣(かみこ)」があり、豪商の息子が無一文となって紙
で作った着物を着る場合に部分的に使われる。緑は田舎娘や滑稽な役柄に
使われる。浅黄色(淡いブルー)は「忠臣蔵」の若き大名桃井若狭の助や
「勧進帳」の冨樫など颯爽として正義感の強い役に使われる。続いて
「白浪五人男」「助六」「暫」の実際の衣裳と役柄の特徴について紹介
された。

第 3 回は「歌舞伎演目深掘り(勧進帳・忠臣蔵)」で歌舞伎演目の人気
第1位 と第2位 の2大演目のあらすじと見どころを幕開けから幕切れまで
解説された。「勧進帳」は義経一行の花道の出・弁慶のノット(祈り)と
勧進帳の読み上げと山伏問答・幕切れの飛び六方までの楽しみ方が解説
された。「忠臣蔵」の時代設定は足利時代となっており鎌倉鶴岡八幡宮の
場面から始まる、新田義貞の兜改め、師直の家老の「エヘン、バッサリ」、
「遅かりし由良之助」は由良之助が江戸にいないので、判官に面会出来な
かったので、このせりふは実際はなかった、由良之助の手紙を盗み読み
する「お軽の鏡」・歌舞伎では異例の写実的な「討ち入り」・引き上げ
など各場面の見どころが解説された。


受講者の言葉:
・せりふ・衣裳など細かい事がよくわかって、とても楽しいです。
・歌舞伎の奥深さ、江戸の方々の粋な心などがよくわかりました。
・七五調のせりふなど聴いていると心地よくて、日本語の持っている、
 不思議な力を感じます。
・期待にたがわず楽しい講座で、毎回あっという間に 2 時間たって
 しまいました。 来年も又、是非開講して頂けたらと希望します。
 例えば、「屋号」や「人間国宝」など。
・実際の歌舞伎はまだ見ていませんが、見るときの参考になりました。
 入門編でわかりやすかった。歌舞伎のイロハがわかりました。
 観劇するときの参考になりました。たのしい話ありがとうございました。
                         (糸井史郎)
     
講座開催報告はこちら ↓
http://gakugaku.main.jp/lect/lect01d-231206_kabuki.html


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 ★★★★ 大河「光る君へ」~平安の女流文学から学ぶ~
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1 月 14・21(水)の 2 回にわたり階講堂にて開催された。
講師は NPO 法人シニア大学講師で歴史研究家の榊原金市氏。
申込者は 76 名、受講者は 64 名、出席者は累計117 名であった。

第 1 回は「清少納言『枕草子』和泉式部『和泉式部日記』」でまず
平安時代に女流文学がなぜ隆盛になったのか、その時代背景が説明
された。遣唐使が廃止され、中国の模倣から日本独自の国風文化が
誕生した。漢字の男文字に対して、仮名が発明され女文字として
知識と教養の高い女性たちが和歌・日記・小説を書き始めた。
平安時代の文学作品は 21 作品あると言われているが女性は 10 作品。
現代と異なり恋愛や結婚の制度は非常に緩やかであった。
結婚は男性が女性宅を訪問する「通い婚」「妻問婚」で一夫多妻で
男性は複数の女性と結婚が出来、更に恋人がいたといわれている。

次に清少納言と「枕草子」である。名前の由来は父が清平元輔で官職
が少納言であったといわれている。貴族は一位から三位までが公卿と
して重職を務めるが、父親の元輔は五位である。宮廷貴族は息子や娘
に高等教育を授け、娘を天皇や中宮の女房(秘書)として送り込んだ。
清少納言は 27 歳で一条天皇の中宮定子の女房となり、宮廷の様子を
書いたのが「枕草子」である。結婚・離婚・恋愛を繰り返し、自由な
生き方をした。34 歳の時に定子が亡くなり、女房職を解かれ
夫藤原棟世の赴任地阿波国で 59 歳の生涯を終える。

和泉式部は百人一首の歌人である。父は大江雅到で官名は式部丞で
あり夫の橘道貞の任地が和泉であった。15 歳で父の同僚と結婚する
が、皇族の皇子と恋愛に陥り、その熱愛を日記に記したのが「和泉
式部日記」である。23 歳で皇族との恋愛で離婚し、謹慎中に一条
天皇の中宮彰子の女房となる。太政大臣藤原道長は家臣の藤原保昌と
和泉式部を結婚させ共に丹後国へ赴任。50 歳で道長が建てた「誠心
院」で生涯を終える。和泉式部は結婚・恋愛・離婚・恋愛を繰り返す
多感で情熱的な女性であった。

第 2 回は「紫式部と『源氏物語』」である。まず前回質問のあった
清少納言・和泉式部・紫式部の本名と実際の呼び名であるが、実際の
呼び名は「忌名」として嫌われ、父親や夫の官職などが使われたが、
実名は不明との事であった。更に 10 程あると言われる公卿の中から
藤原家が勢力を広げてゆく理由が説明された。藤原道隆は娘の定子を
一条天皇の中宮として嫁がせるが、道隆亡き後、弟道長も娘の彰子を
一条天皇に嫁がせ「一天皇二皇后」とした。道長は娘 3 人を一条
天皇・三条天皇・後一条天皇に嫁がせ、「一家三中宮」として宮中を
支配した。

「源氏物語」は 54 帖からなる世界初の長編小説で光源氏の恋愛物語
である。
 第一部は「少青年期」で誕生から 38 歳まで。光源氏は桐壺天皇と
桐壺更衣の皇子として誕生。16 歳で葵の上と結婚するが桐壺天皇の
後妻の藤壺と不倫。22 歳で藤壺の姪の紫の上と結婚。
 第二部は「壮年期」で 55 歳まで。光源氏は朱雀院上皇から預かっ
た女三宮と熱愛し、紫の上は病死。光源氏の友人柏木が女三宮に横恋
慕して薫の君が誕生。光源氏は自らの義母への不倫の罪に後悔し、
仏門に入りやがて死去。
 第三部は光源氏の没後。薫の宮と匂宮の男性陣と中の宮と浮舟の
女性陣との恋愛物語である。

紫式部は幼少時から優秀であり、26 歳で 46 歳の藤原宣孝と結婚。
2 年後に夫は流行病で病死。この頃に「源氏物語」の執筆を始める。
32 歳で藤原道長により一条天皇の中宮彰子の女房として宮中に出仕。
36 歳で一条天皇と彰子が退任し、紫式部も宮中を退く。
43 歳頃に死去。式部は父の官職で紫は紫の上に由来する。

受講者の言葉:
・大河ドラマで興味がわき受講しました
・平安時代の文化がより身近に感じられ、和歌をもう一度勉強したい
 と思います。
・平安時代の宮廷は、これほどまでに自由な恋愛が奔放であったのが
 驚きでした。
・源氏物語は現代訳で読んだことはありますが、先生にお話し頂いた
 内容に思いが到ることはなく、さらりと読んでしまいました。今一度、
 この講座で教えて頂いたことをふまえ、読んでみようと思いました。
・源氏物語の解釈がちがうように思います。光源氏の恋物語だけでなく、
 女性の生き方を紫式部が書きたかったのだと思います。
 これが世界で読まれている理由だと思います。
                         (糸井史郎)

講座開催報告はこちら ↓
http://gakugaku.main.jp/lect/lect01d-240114_taiga.hikaru.kimie.html

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  問合せ先:楽学の会事務局 福田 哲郎
          E-Mail:tefukuda2002@yahoo.co.jp

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